2017年11月30日
FE88-SOLをバスレフの箱で聴きました。W125 D207(ターミナルを含むと248)H378 mm、 内容積は5,2Lです。ダクトの部分やユニットをのぞくと実質5Lほどです。ダクトは30パイ。長さは54mm、Fbは76HZです。板厚は18mmと5Lクラスにはオーバースペックです。材はアルダー、北米材です。日本のハンノキによく似ています。広葉樹の中では中庸の重さと硬さです。ワトコオイルのクリア1回、ダークウォルナット1回で仕上げました。ちょっとアンティーク調でいい感じです。さて、肝心の音です。少し前までブックシェルフ型のバックロードで聴いていたんですが、さすがにそれよりは低域は淋しいです。しかし音のにじみはバックロードよりは少ないです。中高域もよりクリアな印象です。これで低域が充実していれば言う事無しですが・・・無いものねだりですね。サブウーファーを追加するかウーファーと組み合わせてマルチにするのが最善かもしれません。しかしそうなるとネットワークやらウーファーやらと何かと物入りです。ほどほどのコストでいい音を追求するのが自作スピーカーの醍醐味ですから。お金が潤沢ならハイエンドの完成品を買えば簡単です。まあ自作派はへそ曲がりなんでしょうね。
一聴した印象はなかなかいいやんですがもう少し聴きこんで改めてご報告いたします。
40000円(税送料別)でお分けします。お問合せは下記まで
moonlove10000@gmail.com
(17:22)
2017年11月29日
シンパサイザーとは同調者という意味です。ヴェトナム戦争とその戦後が舞台の小説です。物語はサイゴン陥落(1975年)直前のサイゴン(今はホーチミンです。)から始まります。主人公の独白形式です。彼は南ヴェトナム軍の秘密警察のトップ(将軍と呼ばれています。)の側近です。が実は北ヴェトナムのスパイです。サイゴン から米軍機の輸送機で命からがら脱出してアメリカに難民として渡ります。将軍は骨の髄まで反共主義者で、私設軍隊を作って南ヴェトナム反攻を目論んでいます。まあストーリーはこれくらいにしておきます。ただのスパイ小説かと読み出しましたが、イデオロギーとか自由とか平等についても考えさせられる小説でした。若い頃、新聞の見出しに北爆とかテト攻勢とか見た事があったのでそれなりに面白く読めました。筆者はヴェトナム系アメリカ人で在米ヴェトナム人の視点が感じられて新鮮でした。それにしてもサイゴン陥落から43年、時の経つのは早いです。
(17:15)
2017年11月28日
2017年11月26日
京響の定期に行って来ました。今回はステージの後ろの席です。いつもはB席で聴くことが多いんですが間際にチケットを取ったのであまりいい席が残っていませんでした。それならP席でもいいかとチャレンジしてみました。何より安いです(2000円でした)。プログラムはベートーヴェンのピアノコンチェルト5番皇帝とジョン、アダムスというアメリカ人の作曲家のハルモ二―レーレという曲でした。まあ皇帝はピアノコンチェルトのなかでも一二を争う有名曲で人気もある曲です。私も大好きです。何か颯爽として大阪弁で言うところのしゅっとしてかっこいい曲です。皇帝でも若くて有能でイケメンのイメージですね。指揮は下野さんソリストはウクライナのまだ若い女性でした。どうもこの頃の傾向としてコンチェルトのソリストに若い女性を立てる傾向がありますがどうなんでしょうか。日本人でそこそこの御歳でも実力のある方も沢山いらっしゃると思うんですが・・・まあ聴衆は圧倒的にシニアの男性が多いのでそりゃあ若いお嬢さんのほうがいいんでしょうが・・それにしても聴衆の高齢化はすごいです。まあ若いもんが昼日中から辛気臭いクラシックに高い金を出して聴きに来るかと言われれば自身の若い時分を思い出しても行かないかとなりますが。でも何か対策を考えるべき時期かもしれません。30歳以下は500円の席を作るとか思い切ったことをしてほしいですね。で、演奏ですが皇帝はピアノがやや線が細い感じでしたが下野さんの指揮も京響も良かったです。随分と前に朝比奈さんと大フィル、仲道郁代さんで聴いたんですがよく覚えていません。後半のハルモ二―レーレですが実はジョン、アダムスさんの作品はCDでも実演でも聴いたことがありませんでした。ウキペディアで調べるとミニマルミュージックのライヒやグラスに影響を受けた現代音楽の作曲家でロサンゼルスを拠点に活動されているそうです。無調では無く比較的聴きやすいともありました。演奏は実に面白くて40分程ですが随分と短く感じました。この曲はオーディオ装置では再現不可能です。ティンパニーの強打なんてスピーカーが飛んでしまいます。久しぶりにクラシックのコンサートで興奮しました。残念な事に1楽章終わって4~5人の方が退出されましたが。最近のクラシックのコンサートのプログラムは同じような曲ばかりで(例えば皇帝と運命とか)行く気が萎えることが多いのです。今回の定期は下野さんのヒットですね。また現代の作曲家を取り上げて欲しいです。営業面では難しいのかもしれませんが。コンサートは大体が二部構成なのでどちらかコンテンポラリーで後は有名曲でいいんじゃないですか。例えば、ペンデレツキのヴァイオリンコンチェルトとチャイコフスキーの5番とか。無理かな・・・ 以前に猪熊弦一郎美術館に行ったとき同行したご婦人に抽象画を見てわからない、どう見たらいいの、と聞かれて解らなくていいんです、色がきれいとか形が面白いとか感じればいいんですと説明しました。もひとつ腑に落ちないようでした。残念ですがそういう認識かもしれません。でも現代美術も音楽も面白がって体験してほしいです。自分自身の観念を打ち破るのは快感です。
(14:29)
2017年11月25日
11月24日の朝8時頃の高雄の楓です。神護寺に行く道の近くの駐車場の奥にあります。
かっては山の斜面だったんでしょうが車道を作るときに山を切ったんでしょう。足元をアスファルトで覆われて可哀想ですが元気です。独立樹です。先月の台風では京都府立植物園の樹も何本か倒されたようですが風向きが良かったのかダメージは無さそうです。
高雄の山を背景にすっくと立っている姿はなかなか立派です。随分楓の材も使いましたがこの樹は何時までも元気でいてほしいですね。
幹の直径は60㎝程ありそうです。手を当てて、しばし樹の命を感じました。
幹にも風格を感じます。木材市場の土場に横たわっている材木は枝も無く幹の太い部分なので立っている姿は想像しにくいです。でも立ち木の姿はこんなにも立派で沢山の生物を養っています。自然の水と光と土の創造物だと常に思いながら木工という仕事に向き合わなくてはと肝に銘じています。
(01:42)
2017年11月18日
新作のベンチです。W2000 D550 SH410 H900です。座は栃の一枚板、背と脚はカエデです。拭き漆仕上げです。3人ゆっくり座れます。女性なら4人でも大丈夫です。美しい姉妹が座れば絵になりそうです。このベンチは結構濃いめに漆を拭きました。今は少しギラギラした印象ですが数年すれば漆が透けて木目も綺麗に浮かび上がってきます。面白い杢の栃なので楽しみです。
形式としたらウインザーということになります。イギリス生まれのデザインですが背のスピンドルがなにか日本人にも馴染みやすいですね。今でもウインザーチェアは人気があるのも分かる気がします。
今夏、長野市で見たウインザーチェア展もよかったです。今は東京の日本民藝館で開催中だと思います。
こちらは同タイプの小型版です。間違って画像をアップしてしまいました。削除出来ないので見てください。
長いベンチ、久しぶりに作りましたが楽しかったですね。どなたかオーダーして下さればいいんですが・・・
(01:17)
2017年11月14日
2017年11月12日
庭の柿の実が沢山なっています。今年は当たり年のようで昨年より随分と多いです。
残念ながら渋なのでそのままでは食べられません。焼酎で渋抜き出来るようですがやったことはありません。邪魔くさくって・・年寄りでもいれば渋抜きしたり吊るし柿つくったりがちょうどいい仕事になるんでしょうね。
ヤツデと一緒に撮ってみました。柿にピントが合っていませんね。田舎に住みだしてすぐの頃、道端の柿の実をもいで食べたらこれが渋柿で口が曲がるという表現があながち大袈裟でもないなと実感しました。大阪生まれの大阪育ちだったので柿に甘と渋があることすら知りませんでした。最近は近くの道の駅で買ってきたのを頂いています。
(13:58)