2010年12月06日
豊橋は初めてです。阿久津さんの設計された家に小さい
キャビネットを納品してきました。

外観です。茶色の部分は杉板です。平成元年の竣工で、今年、大掛かりなリフォームをしたそうです。たまたま、京都の阿久津さん、小笠原さんの建築二人展でこの家の奥様とお会いしました。ご主人のこまごました物をしまえる家具があればと相談をうけました。メールと手紙のやり取りで打ち合わせして、3段の引き出し付きの小さなキャビネットを作ることになりました。奥様は高校の先生をされています。リフォームの記念に元同僚の美術の先生に作品を作ってもらったそうです。偶然、その先生が私の大学の先輩でした。私が入学した年に大学院にすすんでおられました。学内ですれちがってたはずです。そんなご縁もあって、当日、リフォームと先輩の作品のお披露目を兼ねての集まりに私も招待していただきました。

村田千秋さんの作品です。W450 D100 H1200 くらいです。
素材はアルミ、ガラス、木、粘土、真鍮です。繊細で綺麗な作品です。
写真が下手ですみません。ガラスの粒が7個表面にあるんですが、わかりません。

これは何に見えますか? 実はドライミストのノズルです。奥様がクーラー
嫌いでそれに変わるものとして設置されました。家庭用の小型の物もあるんだそうです。ポンプとホースとノズルだけの思ったより簡単な装置です。気化熱で涼しくなるそうです。今年の夏、高速のサービスエリアで見かけたものと同じメーカーです。

ドライミストの双葉リースの大阪支店長さん(スーツの方)と阿久津さんです。ご馳走が見えますね。私は運転があるので、シャンパンもワインも
飲めませんでした。残念。

納品したキャビネットとご夫妻で記念撮影です。愛用してくださいね。
材は胡桃でオイル仕上げです。

阿久津さんとチビちゃんです。可愛いですね。

阿久津さんが設計された賃貸アパート?です。すっきりといいデザインです。日本にももっとこんな建物が増えるといいですね。

エントランスです。
今回、たまたま、阿久津さん小笠原さんの二人展に飛び入りで
参加させてもらったことでご縁がつながりました。
また、大学の先輩の村田さんともお会い出来ました。
村田さんにも芸大OBに豊橋で初めて会ったと喜んでもらえました。
同窓生は歳をとるほどいいものです。
皆さんに感謝、感謝です。
今日のBGM
D,Syostakovich
Symphony no.10
Berlin Philharmonic Orchestra
Herbert Von Karajan
2010年12月01日
京北を出ました。渋滞も無く、1時半には横浜に着きました。
途中、富士山が綺麗に見えました。

運転しながら、あてずっぽうでシャッター切ったのでこんな写真になって
しまいました。
横浜ではまず、知人の伊賀焼きの陶芸作家の個展を見にいきました。
ちょうど、急須作りのワークショップをされていました。

伊賀の窯で釉薬をかけて生徒さんにおくるそうです。口が曲がってしまったとか、楽しそうに作ってられました。

急須の台は作家さんに以前買っていただいた欅の花台です。拭き漆
仕上げです。真ん中にはメキシコアワビが象嵌してあります。
木と土と貝、自然は偉大です。ギャラリーのある元町から、知人のマンションのある横浜駅近くまで地図を見ながら車を走らせました。
途中、みなとみらいのそばを通りました。

巨大なビルです。下に日本丸のマストが見えています。時間があれば
日本丸見たかったんですが、次回の楽しみにとっておきます。

知人の友人宅に小椅子とコンソールテーブルを納品しました。
仕事の打ち合わせして、横浜そごうの上で食事して、10時くらいに出発しました。
けっこう車が多くてなかなかペースがあがりませんでした。途中、仮眠して
6時半に家に帰りました。都会は人も多いし情報もいっぱいです。かたや京北
は人より鹿が多いようなところです。格差は拡がっています。でも、どちらが
暮らしやすいかは別問題です。私は京北に住んでたまに街に出て行くスタイル
が気に入ってます。
2010年11月27日
家の近くの八幡さんのいちょうの木です。
黄葉が見事です。直径が70センチくらいです。
元気な樹です。
そう大きな神社ではないけれど、地域のシンボルです。
やはり神社には樹が似合います。私はあまり信仰心はありませんが、
自然崇拝は人間としてあたりまえだと思います。
神道の八百万の神というのはいいですね。キリスト教のような一神教は
自然を人と対峙するもの、征服するものととらえがちです。
梅原猛先生は西洋の一神教の時代は終わった。日本的(神道的)
な自然観がこれからは必要だとおっしゃていますが、ほんとうに
そうだと思います。
いちょうは材にすると、白とベージュの間くらいの色です。
比重は広葉樹の中では軽いほうです。
軟らかすぎて家具にはむきません。まないたにするといいそうです。
油分があって水切れがいいそうです。プロの板前さんは無地(節や
傷が無いことです。)の大きなものを好むそうです。
実は私も長さ3メーター、幅50センチ、厚さ6センチの板(ばん)を持って
ます。ただ小節が多いのでまないたにはどうですかね。
仕事柄かもしれませんが、樹を見るのが大好きです。
こんな立派な樹は切ったらあかんとか言いながら材になったら
嬉々として使ってるんだから、我ながら勝手なもんです。
マタギが熊を一番よく知っていて、もしかしたら一番愛しているのかも
しれませんね。
2010年11月22日
最近作ったアームチェアです。椅子作りは時間がかかりますが
面白いですね。家具の中でも一番、彫刻的です。360度、
すべての方向からの見え方を考えないといけません。
もちろん、人間が座る物ですから掛け心地も大事です。
食事をするのか、仕事をするのか、寛ぐのか、それによっても
座の形や背の角度が変わってきます。
幅680奥行き580高さ980座高420の大振りな椅子です。
座板は栃の一枚板、背、脚は山桜です。そして拭き漆しあげです。
栃の杢が綺麗です。背の棒は横からみるとS字状にカーブしています。
一本ずつ手鉋でしあげています。断面は三角形です。両端は丸断面です。
座と笠木の穴よりプラス1ミリ位に削りだします。それから木殺し(すごい
言葉ですね。木がやせてきてほぞ穴から抜けないように締める事です。)
してぴったりに合わせていきます。あまりきつくしすぎたら組めなくなるので
その加減が難しいですね。以前教えていた木工の専門学校の学生達は
大体きつくしすぎて組むとき難儀してました。中には途中でにっちもさっち
も行かなくなって結局、全部抜いてボンド拭いてやり直しということもありました。
かく言う私も何回もやってます。かたくしないと不安なんですね。手で押して
入るくらいでいいんです。ボンドつけると水分で若干木が膨れるし
8本いっぺんに組まないといけない背のスポークなんかはなおさらです。

存在感と素材感ありますね。何も無い部屋に置いておくと絵になりそうです。
今日のBGM
Beethoven Piano Concerto No,5 Emperor
Arthur Rubinstein
london philharmonic orchestra
Daniel Barenboim
2010年11月18日
2010年11月14日
2010年11月11日
2010年11月09日
2010年11月07日
昨日、建築家の菅家克子さんが設計された、賃貸マンション
(14戸)のオープンハウスに行って来ました。大阪の東住吉の湯里
という下町にあります。コートハウスで中庭には、しゃら、やまぼうし
ざいふりぼく、秋楡、マルメロなど樹がたくさん植わってて、テーブル
とベンチもあります。
外観です。3階建てです。コンクリート打ちっぱなしです。
枕木で囲って樹が植えられています。それにしても、電柱
が邪魔ですね。
向かって右側の棟です。左側がエントランスです。
向かって左側の棟です。エントランスが右側に見えています。
中庭です。外部と遮断された落ち着ける空間です。イタリアで見た
コートハウスを思い出しました。
右端が菅家さんです。中央がやはり建築家の広渡さん、左側に奥様の
早苗さんです。御二人で建築設計事務所をされてます。
菅家さんと広渡さんは古い知り合いだそうです。
御二人とも、施主さんの意向に合った、住みやすい住宅を設計されます。
しかも、自らのデザインポリシーを持っておられます。
私の尊敬している建築家です。
ダイニングセットを展示させていただいてます。
胡桃材のオイル仕上げです。
テーブルはW1950D760H720
椅子はW450D500H740SH430
ベンチはW1850D530H730SH430
胡桃は広葉樹材のなかでは少し柔らかい材です。
やさしい雰囲気ですね。