2011年03月07日

丸テーブルと椅子です。材はヤマザクラです。

丸テーブル 椅子 さくら  小椅子 胡桃 016









































テーブルはW700 D700 H700 椅子はW410 D500 H840です。
作ってから2年くらい経っているのでサクラがやけていい色になってきまし
た。使い込んできれいになるのが木のいいところですね。もちろんメンテナ
ンスは必要ですが。ヤマザクラは緻密で硬さもあります。(ちなみに浮世絵
の版木はヤマザクラです。) ところが刃物切れがよく、逆目もきつくない
ので仕事していて楽しい木ですね。材木市にはよく出ています。ただケヤキ
や栃のような大径木はありません。せいぜい50cmくらいです。60cmあれ
ば太いほうですね。

丸テーブル 椅子 さくら  小椅子 胡桃 012









































4本脚です。ウエンジの棚板が付いています。新聞やTVのリモコン置いた
り、便利です。

丸テーブル 椅子 さくら  小椅子 胡桃 010









































たまたま、柾のきれいなヤマザクラの板が2枚あったのでそれを天板に
しました。4枚矧ぎです。他の木を使えば大きく出来たんですが木柄が
揃わないので、少し小さいのを承知で作りました。2人でお茶なら余裕
です。食事もなんとか大丈夫です。

丸テーブル 椅子 さくら  小椅子 胡桃 005









































ダイニングチェアです。背のスポークは両端が丸、中間が三角断面です。
横から見てS字状にカーブしています。旋盤加工も出来ないので、一本
ずつ帯鋸で切り出して、ベビーサンダーで荒加工してから手鉋で仕上げて
います。時間がかかりますが結局それしか方法がないのです。
ハンス、ウェグナーのYチェアーを作っているビデオでは背の部分を
NC加工(コンピューター制御の切削です。)であっという間に作っていまし
たが、私のような個人工房では不可能ですね。
少量多品種の極致のような仕事なんで仕方ないです。負け惜しみではなく
そのほうが楽しいですしね。笠木に丸い螺鈿を象嵌してあります。
これもいい色になってます。もう少し濃くなると思います。以前はサクラで
玄関の式台を作ったりしていたようですが(特に九州で)もう少ないでしょう
ね。いろいろな木で仕事が出来るのは本当に楽しいです。特にいい材を
使うときはワクワクします。木工家の役得ですね。

今日の音楽
Peter Ilyich Tchaikovsky
Symphony No,5 in E minor, Op,64
Wiener Philharmoniker
Walery Gergiev

これはザルツブルグ音楽祭でのライブですが、素晴らしいですね。
ムラビンスキーの60年録音の4、5、6、番を持ってます。名演ですが
あまり聴きませんでした。チャイコフスキーの音楽は泣き節で抽象化
が進んでいない印象があるんです。しかしこのCDはそんなことは関係ない
という説得力がありますね。それにしてもウィーンフィルは上手い・・
ゲルギエフはやはりロシア物はいいです。
それと録音もいいです。おすすめです。

(20:30)

2011年03月06日

アームチェアを作りました。

アームチェア 002








































ハイバックの片アームの椅子です。座は栃の一枚板、背、脚、アームは
楢です。W750 D650 H1300です。実はまだ未完成です。拭き漆
仕上げですがまだ一回しか塗ってません。6~7回塗る(拭く)予定です。

アームチェア 009








































拭き漆の一回目は漆とテレピン油を半々に混ぜたもので拭きます。(木地
しめと言います) 最初は漆だけでは粘度が高すぎて非常に塗りにくいん
です。

アームチェア 008









































脚は貫で強固につないであります。丸のヌキホゾで楔とボンドで接着して
います。

アームチェア 004


















アームチェア 011









































アームは楢の柾です。

アームチェア 003


















アームチェア 005


















アームのステーです。

アームチェア 007








































この椅子はある美術館の椅子展に出品する予定です。入館者には自由
に座ってもらえます。名前を考えているんですが、なかなかいい名前を
思いつきません。
拭き漆の進行の画像をアップしていきます。


今日の音楽  

 Ludwig van Beethoven

 Symphony No,9

 David Zinman  
 Tonhalle Orchestra Zurich

ベートーヴェンの第9です。
フルトベングラーのバイロイトライブをよく聴いてました。
すばらしいんですが、モノラルで音質もお世辞にもいいとはいえません。
あと、セル、クリーブランド、イッセルシュッテト、ウィーンフィル、朝比奈
大フィル、チェコフィルのライブ、と持っています。ジンマンのベートーヴ
ェンは早めのテンポでサクサクと進んでいきます。やや薄味ですね。
まあ録音もいいし悪くはないんですが・・・ 
やはりフルベンのバイロイトライブがいいですね。
第二次大戦後、バイロイト再開を記念した演奏という特殊な状況も
あるんでしょうが感動的です。第九はやはり特別な音楽です。
年末に第九というのはある意味安売りかもしれません。
日本だけの習慣です。もともとはオーケストラの餅代稼ぎで始まった
ようです。私も何回も聴きましたが、一年の終わりに越し方行く末を考え
つつ聴くのはいいかもしれません。朝比奈さんのベートーヴェンチクルスで
7月に聴いたことがありました。その頃はいまほどクラシックを聴きこんで
なかったんで叶うことならもう一度、朝比奈さんの第九を聴きたいですね。

(15:26)

2011年02月28日

 阿久津友嗣さん設計のTreasure Fortというワンルーム
マンションのオープンハウスでテーブルと椅子を展示させていただきまし
た。

阿久津 treasure fort オープンハウス 001








































外観です。道路に面してメゾネットタイプの部屋があります。中庭をはさん
で、奥に一階2戸、2階2戸の計5戸です。Treasure Fortという名前は
宝持という地名から付けられたそうです。宝持、いい名前ですね。

阿久津 treasure fort オープンハウス 003









































右からの外観です。

阿久津 treasure fort オープンハウス 012








































メゾネットの2階に丸テーブルと椅子を展示させてもらいました。
ヤマザクラのオイル仕上げです。2年くらい前に作ったのでサクラがやけて
いい色になっています。テーブルはW700 D700 H710。 本など置け
るようにウエンジの棚板が付いています。椅子はW400 D500 H810
SH420です。座板は一枚板です。後ろの壁は構造用合板です。節のない
綺麗な板をさがすのが大変です。8畳くらいの部屋です。


阿久津 treasure fort オープンハウス 004








































バルコニーです。無塗装のどぶ漬メッキだそうです。これはこれでいい感じ
ですね。

阿久津 treasure fort オープンハウス 008








































洗面台です。しゃれてるなと思ったらイタリア製でした。

阿久津 treasure fort オープンハウス 006









































奥の部屋です。天井高が2800あるので気持ちいいです。
阿久津 treasure fort オープンハウス 005



















奥、2階への通路です。建蔽率の関係で片持ちになっています。

近鉄奈良線八戸ノ里からあるいて10分くらいの所です。近畿大学のすぐ
近く(徒歩3分)です。私が学生の頃は木造の汚いアパートや下宿屋しか
ありませんでした。隔世の感があります。家賃はメゾネットが6万、他の
部屋が5,4万です。道路から奥まっているので静かです。
近大の学生さんどうですか?

(08:57)

2011年02月26日

 スツールの新作です。

スツール アワビ 008








































座は楠、脚はブナ、背は黒檀です。W400 D430 H470 SH410
です。まだ仕上げていません。拭き漆しようかと思ってます。

スツール アワビ 007









































三本脚です。後ろ脚が二本なので安定感あります。軽いので、どこにでも
持ち運びできます。玄関で靴を履く時とか、台所の隅で一息入れるとき
とか便利に使えそうですね。

スツール アワビ 010









































黒檀の背です。アフリカ材です。縞黒檀ですね。水に沈みます。
いろいろな材を使えるのは楽しいですね。それぞれの特徴を生かした
仕事が出来たらいいですね。

スツール アワビ 006









































スツール アワビ 004









































脚は30mmの丸ホゾで座を貫通させて、硬い楔とボンドで止めています。
拭き漆が出来たら画像をアップします。



(20:54)

2011年02月24日

 螺鈿の象嵌にはいろいろな貝を使います。白蝶貝、メキシコアワビ、夜
光貝などです。日本のアワビも使います。
メキシコアワビ(最近はニュージーランド産が多いそうです)ほど華やかで
はないけれど、落ち着いた美しさがあります。

スツール アワビ 014









































表?側です。ザラザラです。

スツール アワビ 012









































漆芸では1~2mmの厚さでフラットに研磨した物を使います。普通は平ら
な面に貼り付けます。原貝は少し反って、表面は波打ってます。それをディ
スクグラインダーで切って使います。ほぼフラットな面が取れるのは3x4
cmくらいです。進化の必然でこのような形にたどり着いたんでしょうがいつ
見ても感心します。自然の造形はすごいですね。

  今日の音楽
ANNE-SOPHIE MUTTER
The Berlin Recital
Brahms.Debussy.Franck.Mozart
Lambert Orkis piano

アンネ ゾフィー ムターのリサイタルのライブです。肩のこらない曲ばかりで
リラックスして聴けます。録音もいいです。小林秀雄がバイオリンは女に限る
となにかに書いていたそうですが、たしかに見目麗しい女性の演奏姿は絵に
なりますね。ムターはなかなかの美人ですし、いつか演奏会を聴きたいです。
































(21:35)

2011年02月20日

大阪のギャラリーの方と、お客様のお宅に納品してきました。

丸谷さん宅 001








































わかりにくいんですが、石彫の台です。楢材の拭き漆仕上げです。
W410D280H820です。


丸谷さん宅 003








































以前に納めたローテーブルです。ケヤキ材の拭き漆仕上げです。
W500D400H450です。同じものがもう一台あります。長さ2メーター
位の木から3台分の天板を木取りしたので、縦に繋ぐと木目が続きます。
やはり、一木作りは木味も木目も揃って気持ちがいいですね。
お客様は美術品のコレクターで、李朝の陶箱、色鍋島、明治期の超絶技巧
の棗などいろいろと見せていただきました。いいものを見るのは勉強になる
し楽しいですね。ありがとうございました。

(15:05)

2011年02月17日

以前に作ったスピーカーです。久しぶりに聴くとずいぶんとよくなって
いました。多分作ってすぐは接着材の水分が乾燥してないんでしょうね。
びっくりするくらい低音も出るようになりました。

8cmバスレフ  002


















胡桃材、T17mm、W133、D205、H218です。ダクトは24パイの長さ
50mmです。計算上のダクトの共鳴周波数は80HZくらいです。ユニット
保護に真鍮の丸棒を3本取り付けました。弦楽器のイメージです。
8cmとは思えない低音です。

8cmバスレフ  006









































胡桃がいい色です。広葉樹の中ではどちらかというと軟らかい材なので
音響的にもいいのかもしれません。

8cmバスレフ  009









































TANGBANG W3-582SCはポリプロピレンのコーンでコストパフォー
マンスの高いユニットです。台湾のメーカーですがその実力はなかなか
侮れません。

8cmバスレフ  012









































ターミナルは麻布オーディオ京都支店で購入しました。

エンクロージャーを作るとボンドが乾くのを待ちかねてユニットを取り付け
て聴くんですが、やはりエンクロージャーにもエージングが必要ですね。
ごく、普通に作ったんですがあらためて、バスレフのよさに気づかされまし
た。重低音は無理ですが、充分オーケストラも聴けます。普通の部屋なら
メインで使えると思います。

試聴盤   Gustav Mahler  Sinfonie  Nr.4
        Kathleen Battle
        Wiener Philharmoniker
        Lorin Maazel
マゼールの指揮は綺麗にまとめている感じです。バトルも美声で応えてい
ます。私は6番、9番が好きですね。聴くと疲れるけれど・・・ マーラーの
シンフォニーの中では1番とならんでとっつきやすいです。
短いですし。(と言っても50分くらいありますが) 最近マーラーをよく聴い
ています。面白いですね。8cm一発なんで若干こじんまりした感じですが
変な付帯音がなく聴きやすいですね。

        Travels with my lute
         Ryousuke Sakamoto
         Renaissaice lute
坂本龍右さんはまだ二十代の若いリュート奏者です。ご両親も音楽家です。
ルネサンス期のスペイン、イタリア、などの曲を演奏しています。
リュートのソロです。楽器とスピーカーの大きさが近いせいかすごくリアルに
聴こえます。これはいいですね。




                 

(20:59)

2011年02月15日

スツールを作りました。三本脚で小さい背が付いています。

スツール 009 









































座板は楠、脚はブナ、背はケヤキです。W430 D380 H430です。
オイル仕上げです。


スツール 002









































貫なしです。三本脚は不安定になりやすいので、後ろ側が2本脚になるよ
うに座ってもらえるように、小さい背を付けました。こんな背でもあると、
お尻の収まりがいいように感じます。

スツール 011









































背はケヤキの柾です。

スツール 005









































背を後ろから見たところです。ダボの隠しにウエンジを象嵌しています。



スツール 010


















脚は丸ホゾで座板の天まで抜けています。楠は関西では神社に大きい
樹があります。京都では東山七条下がった今熊野神社に立派な楠があり
ます。南方系の樹なので九州には多いのではと思います。鉋をかけると
樟脳の匂いがします。僕が子供の頃は衣類の虫除けに使ってましたね。
歳がわかりますね。


BGM   J,S,Bach   Psrtitas No,1  No,2 No,6

       PIANO ANDRAS  Schiff
 グールドのCDをよく聴いていましたが、普通?の演奏はどんなものかと
シフのCDを買いました。実にまっとうな演奏です。バッハのピアノ曲は
意外とモダンな感じで好きですね。ゴルトベルクを聴きながら眠りにつくの
はよかったですよ。(一度しただけですが。) 

(01:06)

2011年02月13日

昨日からの雪もやみ、いい天気になってきました。10cmくらい
積もりました。春先の重い雪です。

13 feblary 005


















弓槻町です。

13 feblary 002


















やはり、1月よりは暖かくなりました。

13 feblary 006









































13 feblary 004









































13 feblary 007











































13 feblary 008









































杉です。花粉がたくさん見えます。

13 feblary 003









































日本昔話のようです。

BGM  伊福部昭  シンフォニア  タプカーラ
  


(10:19)

2011年02月11日

共鳴管方式のスピーカーを試作しました。


スピーカー 002









































タモの柾板14mmです。H570W124D144です。共鳴管というのは
管の中の空気が特定の周波数で共鳴する原理を応用しています。
数式は省きますが、この箱は長さ1140mmの管が二つ折りで入っている
ことになります。共鳴周波数は計算上は76HZです。簡単に測定したら
60HZまで充分でていました。8cmのユニットにしたら上出来です。
バスレフより軽々と音がでています。背圧が低いからだと思います。
スピード感のある、伸びやかな音です。ディティールもよく表しています。
トールボーイなので液晶の横などにぴったりです。

スピーカー 005









































タモの柾は上品でいいですね。オイル仕上げです。

スピーカー 007









































ルックスも音もいいスピーカーが出来ました。




BGM  MAHLER Symphony No,6

KLAUS TENNSTEDT

London Philharmonic Orchestra

初めて、テンシュテットのマーラーを聴きました。素晴らしい演奏です。
病魔に冒されて、闘病中のライブ録音です。私はライブ派なんで
特に感銘を受けました。一楽章、冒頭の部分のただならぬ緊張感
、圧倒されました。4楽章、最後の部分、あたかもテンシュテットの
死に対峙している諦観と葛藤のようです。言葉では言い表せない感動です。
宇野先生がおっしゃる切れば血の出る演奏とはこのようなものでしょう。
一生で一度でいいからこんな演奏をコンサートホールで聴いてみたい
ものです。
     


(16:08)