2010年12月20日

家具 434









































小さな椅子です。もちろん、座れますがオブジェに近いですね。
材はやまざくら、拭き漆仕上げです。メキシコあわびと白蝶貝の象嵌入り
です。

家具 404









































W400 D460 H810 SH430です。象嵌」で縦にならんでいる丸と菱形
がメキシコあわびです。菱形の左右の丸が白蝶貝です。あわびは北米のメキシコ
湾で、白蝶はフィリッピン近海産です。あわびは少し青みがかった色です。
あわびでも白蝶でもただの貝殻です。それがどうしてこんなに綺麗である
必要があるのか?進化の過程で貝自身は一番効率よく貝殻を成長させる
道を選択しているはずです。
その結果、人間が美しいと感じる貝殻にたどり着いたわけです。
そして、なぜ人はメキシコあわびの貝殻を綺麗だと認識するのか?
大阪のおばちゃんでなくても、人は光ものが好きなんでしょうか?
多分、縄文人も好きだったと思います。正倉院の御物にも螺鈿はたくさん
あります。
それにしても、拭き漆に螺鈿は合いますね。


家具 414










































やまざくらは好きな材のひとつです。乾燥すれば、寸法安定性もいいし
刃物切れもいいです。逆目もきつくないので鉋がけも楽です。しかも
桜餅の香りがします。ただ、大径の材はあまりないですね。私の自慢で
4メーターで幅80センチ、あつさ12センチの板(ばん)をもってます。
普通は直径60センチくらいが最大ですね。樹としての桜は欅なんかに
くらべると寿命が短いようです。ちなみにこの椅子の座は一枚板です。
幅、40センチです。幅広の材は貴重です。大事にして、いい物を作りたい
です。

家具 416









































                   今日のBGM

            Wolfgang Amadeus Mozart    

            Requiem d-moll KV  626

              Wiener philharmoniker

                  KARL BOHM



(19:51)

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