2010年11月

2010年11月27日

家の近くの八幡さんのいちょうの木です。
黄葉が見事です。直径が70センチくらいです。
元気な樹です。



弓槻町 八幡社のいちょう 012

 そう大きな神社ではないけれど、地域のシンボルです。
やはり神社には樹が似合います。私はあまり信仰心はありませんが、
自然崇拝は人間としてあたりまえだと思います。
神道の八百万の神というのはいいですね。キリスト教のような一神教は
自然を人と対峙するもの、征服するものととらえがちです。
梅原猛先生は西洋の一神教の時代は終わった。日本的(神道的)
な自然観がこれからは必要だとおっしゃていますが、ほんとうに
そうだと思います。


弓槻町 八幡社のいちょう 001


弓槻町 八幡社のいちょう 004

いちょうは材にすると、白とベージュの間くらいの色です。
比重は広葉樹の中では軽いほうです。
軟らかすぎて家具にはむきません。まないたにするといいそうです。
油分があって水切れがいいそうです。プロの板前さんは無地(節や
傷が無いことです。)の大きなものを好むそうです。
実は私も長さ3メーター、幅50センチ、厚さ6センチの板(ばん)を持って
ます。ただ小節が多いのでまないたにはどうですかね。

弓槻町 八幡社のいちょう 007


仕事柄かもしれませんが、樹を見るのが大好きです。
こんな立派な樹は切ったらあかんとか言いながら材になったら
嬉々として使ってるんだから、我ながら勝手なもんです。
マタギが熊を一番よく知っていて、もしかしたら一番愛しているのかも
しれませんね。

弓槻町 八幡社のいちょう 010


 今日のBGM

 wagner  
siegfried

staatkapelle dresden
marek janowski


(11:14)

2010年11月22日

最近作ったアームチェアです。椅子作りは時間がかかりますが
面白いですね。家具の中でも一番、彫刻的です。360度、
すべての方向からの見え方を考えないといけません。
もちろん、人間が座る物ですから掛け心地も大事です。
食事をするのか、仕事をするのか、寛ぐのか、それによっても
座の形や背の角度が変わってきます。



家具 135



幅680奥行き580高さ980座高420の大振りな椅子です。
座板は栃の一枚板、背、脚は山桜です。そして拭き漆しあげです。


家具 127



栃の杢が綺麗です。背の棒は横からみるとS字状にカーブしています。
一本ずつ手鉋でしあげています。断面は三角形です。両端は丸断面です。
座と笠木の穴よりプラス1ミリ位に削りだします。それから木殺し(すごい
言葉ですね。木がやせてきてほぞ穴から抜けないように締める事です。)
してぴったりに合わせていきます。あまりきつくしすぎたら組めなくなるので
その加減が難しいですね。以前教えていた木工の専門学校の学生達は
大体きつくしすぎて組むとき難儀してました。中には途中でにっちもさっち
も行かなくなって結局、全部抜いてボンド拭いてやり直しということもありました。
かく言う私も何回もやってます。かたくしないと不安なんですね。手で押して
入るくらいでいいんです。ボンドつけると水分で若干木が膨れるし
8本いっぺんに組まないといけない背のスポークなんかはなおさらです。 


家具 124


 存在感と素材感ありますね。何も無い部屋に置いておくと絵になりそうです。


今日のBGM
Beethoven Piano Concerto No,5 Emperor

Arthur Rubinstein

london philharmonic orchestra

Daniel Barenboim


(08:34)

2010年11月18日

拭き漆を乾かす室(むろ)を作りました。今使っている室は総檜の立派
なものですが小さいのです。合板を組み合わせてw1800h1800
d900の大きさになりました。大きめの椅子など楽々入るので使い
勝手はよさそうです。

拭き漆 003



椅子を入れてみました。中で横になれます。扉を作らないといけません。
棚板の桟も。

拭き漆 011
  
  
漆です。1キロ入りの桶です。中国産の上生漆です。厚紙製の桶です。
合成の紙のような蓋が二枚付いています。プラスチックの帯で止めてあります。
私が学生の頃は渋紙に竹でした。いろんな物が変わっていきます。
いいのか、悪いのかわかりません。


拭き漆 013


生漆です。漆の木に傷をつけて、滲みだしてきた樹液を集めたものです。
四川省あたりが産地らしいです。独特の匂いがします。
たまに日本産も使いますが、匂いは日本産のほうがいいです。


拭き漆 006


ゴムヘラです。これで漆を薄く塗っていきます。
作業中の画像も追々紹介します。


(09:56)

2010年11月14日

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廃校になった細野小学校の側を流れる細野川沿いの紅葉です。綺麗ですね。


(17:01)

2010年11月11日

小卓 002
欅の台です。W450D310H55です。拭き漆仕上げです。杢のいい材です。銘木の王様、欅も最近は人気が下降気味です。しかし材としてみれば、乾燥には時間がかかりますが、乾いてしまえば寸法安定性はいいし、むっくり育って目の積んだ木は仕事してても気持ちがいいです。

小卓 007

いい杢ですねえ。自然の造形です。拭き漆でさらに杢が綺麗にみえます。

小卓 006

奈良の一刀彫のお店に納品させていただきました。男性的な形なので
兜や武者などが似合いそうですね。



(09:15)

2010年11月09日

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北山杉の山です。
                                                                                                                 

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もみじです。



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工房の裏の細野川です。桂川、淀川と流れていきます。



(13:54)

2010年11月07日

昨日、建築家の菅家克子さんが設計された、賃貸マンション
(14戸)のオープンハウスに行って来ました。大阪の東住吉の湯里
という下町にあります。コートハウスで中庭には、しゃら、やまぼうし
ざいふりぼく、秋楡、マルメロなど樹がたくさん植わってて、テーブル
とベンチもあります。

オープンハウス 湯里 012
外観です。3階建てです。コンクリート打ちっぱなしです。
枕木で囲って樹が植えられています。それにしても、電柱
が邪魔ですね。

オープンハウス 湯里 008

向かって右側の棟です。左側がエントランスです。

オープンハウス 湯里 007


向かって左側の棟です。エントランスが右側に見えています。

オープンハウス 湯里 005

中庭です。外部と遮断された落ち着ける空間です。イタリアで見た
コートハウスを思い出しました。

オープンハウス 湯里 011


右端が菅家さんです。中央がやはり建築家の広渡さん、左側に奥様の
早苗さんです。御二人で建築設計事務所をされてます。
菅家さんと広渡さんは古い知り合いだそうです。
御二人とも、施主さんの意向に合った、住みやすい住宅を設計されます。
しかも、自らのデザインポリシーを持っておられます。
私の尊敬している建築家です。

オープンハウス 湯里 003

ダイニングセットを展示させていただいてます。
  胡桃材のオイル仕上げです。
テーブルはW1950D760H720
椅子はW450D500H740SH430
ベンチはW1850D530H730SH430
胡桃は広葉樹材のなかでは少し柔らかい材です。
やさしい雰囲気ですね。



(01:57)

2010年11月04日

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奈良のカフェ、SANKAKUでのワークショップで作ってもらうブローチのサンプルです。材はウエンジです。木目が綺麗ですね。おおまかに切った物を数種類用意しておきます。だいたい、7~9cmです。磨いて、クルミオイルで拭いて金具付けて出来上がります。1~2時間位を予定しています。

お申し込みはカフェ サンカク 050-1488-0278
email  sankaku-in-nara@yahoo.co.jp
7日(日) 午後2時から随時受け付けます。
参加費 1000円 お茶、おやつ付き
サンドペーパーで磨くのでホコリがでます。作業し易い服装
でおいでください。

(14:34)
吉野に行ってきました。林業家の岡橋さんに樹齢200年の杉林を案内していただきました。                                                        
吉野美林 015
岡橋清元(きよちか)さんです。17代続く吉野の林業家です。樹齢200年の
杉林でお話されています。岡橋さんは林道を自ら作って、材木搬出のコス
トダウンに成功したそうです。材木の値段が今より高かった頃、吉野では、
ヘリコプター搬出が多かったそうです。材価が下がってヘリではコストがか
かりすぎるので急峻な山にも林道を付けて2トントラックでの搬出に切り替え
たそうです。山の地形、植生、地質を見てルートを決めるそうです。
かって、土木業者が施工した林道は崩れてしまったそうです。
我々も歩けば2時間かかる山の中腹まで四駆の車で連れてきてもらいました。                                          吉野美林 012 

  

杉の巨木です。今回は建築家と木サッシメーカーの方達とご一緒しました。


吉野美林 002









































木の太さがよくわかります。

吉野美林 018








































立派な杉と立派な友人?です。樹齢200年ですから、坂本龍馬が活躍
していたころすでにそこそこの樹になっていたはずです。

吉野美林 007









































樹高は50メーターを越えるそうです。今、材価は一番よかったころの
五分の一だそうです。国がなんらかの手を打たないと日本の山の荒廃は
止まりません。家を建てたい方、国産材を使ってください。山まで樹を見に
行ってください。

(08:35)