2010年12月
2010年12月31日
今(13時くらいです。)も降ってます。20センチくらい
積もってます。

工房から家までかなりの急坂を下ってきました。四駆ですがスタッドレス
タイヤが3シーズン目でかなり怪しいです。降り始めの新雪で案外すべりません
が。油断は禁物です。重い車なんで滑り出すと止まりません。

だれも通ってません。轍がきれいです。

弓槻の集落です。手前のネットは鹿、猪よけです。今日の雪は軽い雪です。
笠トンネル付近の温度計はー5度になってました。


雪も降りだしはきれいですね。汚いものも隠れるし・・・・
午後に京都の聖護院まで年越し蕎麦をいただきに行きます。
蕎麦は大好きなんで楽しみ」です。
秋にブログを始めて3ヶ月。私の拙い写真と文章にもかかわらず、見て
下さった皆さんどうもありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。それでは、よい御年を。
2010年12月29日
周山までよく買い物や役所の用事をしに行きます。旧京北町の中心です。
警察、郵便局、銀行、ホームセンター、スーパーマーケット、右京区出張所
(旧京北町庁舎です。非常に立派な建物です。多分、補助金もらえるし、
ええのんしとけてな事だと思いますが。)などあります。
また最近知ったんですが移動図書館も月一で来ます。ネットで予約
できるそうです。貸し出し期間は一ヶ月と長いです。とゆうか次の月に返すから
当然、一ヶ月になるんですが。
周山まで車で10分位です。城山という明智光秀の城があった近くの小さい峠
を越えるか、上桂川沿いを上っていくかです。桂川コースの途中に魚ヶ淵という
川沿いに5~6軒の家が並んだ集落があります。
魚ヶ淵。いい地名です。いかにも風光明媚で魚が釣れそうでしょ。
向こうが上流です。名前のとうり夏は鮎釣りの好ポイントで釣り師が数メーター
おきに並んでいます。右の山には北山杉が植林されています。このあたりは
護岸工事もあまりされてないので好きな風景です。
綺麗に枝打ちされた北山杉です。水も綺麗に見えますが、500メーター
ほど上流に下水処理場があってその排水が入っています。地元の人は
処理場が出来て川は悪くなったと言ってます。
枝垂れ桜です。4月には満開の花です。丸山公園の喧騒とは程遠いので
静かに桜を愛でたい方はどうぞ。京都中心部から車で1時間ちょっとです。
バスで周山まで来てハイキングもいいかもしれません。JRバスの栗尾バス停から
20分くらいです。私は生まれたのが大阪の淀川の近くでしょっちゅう淀川に子供
同士で遊びに行ってました。今ほど川で遊んだらあかんとも言われなかったですね。
そのせいか、いまでも川を見るのは好きですね。釣りはしないんで、鮎釣りの好きな人
にはもったいないと思われるでしょうね。スキーが大好き(へたの横スキー)なんで
ゲレンデの近くに住みながらスキーしない人がいるのがもったいなくてもったいなくて・・・
白馬村(八方とかいいスキー場がたくさんあります)出身でスキーしない人に会ったとき
はおどろきました。しかも彼の父親はスキー場に勤めているそうです。
手前に吊橋の支柱とワイヤーが見えてます。
吊橋の上からの枝垂れ桜です。欄干が低いので結構怖いです。下の水面
まで10メーター位あります。バタバタ歩くと揺れます。
いいですね。風格があります。
2010年12月25日
カネ(直角)が出てるとか、背の角度がどうとか考えなくて
いいので結構、気分転換になるんです。

栗に拭き漆です。W420 D190 H40です。板目(材の接線に平行に製材することです。)
使いです。そして木裏使い(材の中心に近いほうを上に使うことです。)です。
木目が荒くて合板みたい
に見えますね。みかんでも盛ればいいかもしれません。

栗に拭き漆です。柾目はやはり上品でいいですね。w400d180h40です。


楢に拭き漆です。柾目です。w350d200h30です。虎斑が綺麗に同心円状にでてますね。楢はやはり柾使いで斑を見せたいですね。
大きい原木がないと広い柾板はとれないので貴重です。柾どりだと直径80センチの原木から皮、白太、芯(ほぼ割れています。)を除くと30センチ幅で厚さ3センチの板が6枚、がんばって8枚とれればいいほうです。
断面は円ですから端にいくほど幅が狭くなります。ですから原木をどう
挽くかは本当に難しいです。最後はえいやっと決めないとしかたないんだけど・・・

欅の柾目、拭き漆です。少し交錯木理(順目、逆目と交互に並んでいる
ことです。画像で明るい部分と暗い部分が交互に見えています。)です。
どちらから鉋をかけても逆目になります。
鉋の裏刃をよくきかせないと逆目がバリバリにめくれてしまいます。
w360 d140 h30です。和菓子に合いそうです。
いろいろな木がいろいろな木目で工房にあります。綺麗な木目をみながら
何を作ろうかと考える時間は楽しいです。出来てしまうと執着はないんですが・・・
BGM
Gustav Mahler
Sinfonie Nr,5 cis-moll
Wiener Synphoniker
GEORGER PRETRE
91年のライブ盤です。2008年、10年とウイーンフィル
のニューイヤーコンサートを振ったプレートルのライブ盤
です。宇野功芳先生は巷間評価の高いバーンスタイン
を超えた名盤と書かれています。私の愛聴盤です。
第4楽章は「ベニスに死す」で使われて超有名ですね。
いつ聞いても綺麗な曲です。
アッバードとカラヤンのも持ってますが、今はこれをよく
聞いてます。名盤ぞろいなんで、いろいろ聞き比べると
おもしろいでしょうね。とりあえず、いまはブーレーズのが
欲しいんですが・・・困ったもんです。
2010年12月20日
小さな椅子です。もちろん、座れますがオブジェに近いですね。
材はやまざくら、拭き漆仕上げです。メキシコあわびと白蝶貝の象嵌入り
です。
W400 D460 H810 SH430です。象嵌」で縦にならんでいる丸と菱形
がメキシコあわびです。菱形の左右の丸が白蝶貝です。あわびは北米のメキシコ
湾で、白蝶はフィリッピン近海産です。あわびは少し青みがかった色です。
あわびでも白蝶でもただの貝殻です。それがどうしてこんなに綺麗である
必要があるのか?進化の過程で貝自身は一番効率よく貝殻を成長させる
道を選択しているはずです。
その結果、人間が美しいと感じる貝殻にたどり着いたわけです。
そして、なぜ人はメキシコあわびの貝殻を綺麗だと認識するのか?
大阪のおばちゃんでなくても、人は光ものが好きなんでしょうか?
多分、縄文人も好きだったと思います。正倉院の御物にも螺鈿はたくさん
あります。
それにしても、拭き漆に螺鈿は合いますね。
やまざくらは好きな材のひとつです。乾燥すれば、寸法安定性もいいし
刃物切れもいいです。逆目もきつくないので鉋がけも楽です。しかも
桜餅の香りがします。ただ、大径の材はあまりないですね。私の自慢で
4メーターで幅80センチ、あつさ12センチの板(ばん)をもってます。
普通は直径60センチくらいが最大ですね。樹としての桜は欅なんかに
くらべると寿命が短いようです。ちなみにこの椅子の座は一枚板です。
幅、40センチです。幅広の材は貴重です。大事にして、いい物を作りたい
です。
今日のBGM
Wolfgang Amadeus Mozart
Requiem d-moll KV 626
Wiener philharmoniker
KARL BOHM
2010年12月17日
以前に製作したダイニングセットです。テーブルは栃の一枚板です。
節があるけれど木目の綺麗な板です。椅子は山桜です。オイルフィニッシュ
です。テーブルのサイズはw2200 D800 H700 です。
椅子はW450D550H920SH420です。
奈良の歴史のある神社の社務所兼住宅に納めました。
生活の中心として使っていただいてます。
大きいテーブルは家具のなかでもコストパフォーマンスが高いと思います。
朝、昼、晩と食事に使い、友人とお茶をし、子供が勉強し、時には宴会
もできます。車みたいにガソリンも税金もいりません。しかも親子何代
にも渡って使えます。心豊かに暮らせます。
今日のBGM
Bruckner Symhony No,4 in E flat Romantic
wiener philharmoniker
Bernart Haitink
ブルックナーはいいですね。飛行船に乗ってヨーロッパアルプス
を眺めているような気がします。最初、なんか脈絡のない音楽だ
なあと思ったんだけど 脈絡や辻褄はいらないんですね。
その瞬間、瞬間の音楽を感じればいいんだと気づいてからすごく
好きに なりました。
2010年12月15日
2010年12月11日
2010年12月06日
豊橋は初めてです。阿久津さんの設計された家に小さい
キャビネットを納品してきました。

外観です。茶色の部分は杉板です。平成元年の竣工で、今年、大掛かりなリフォームをしたそうです。たまたま、京都の阿久津さん、小笠原さんの建築二人展でこの家の奥様とお会いしました。ご主人のこまごました物をしまえる家具があればと相談をうけました。メールと手紙のやり取りで打ち合わせして、3段の引き出し付きの小さなキャビネットを作ることになりました。奥様は高校の先生をされています。リフォームの記念に元同僚の美術の先生に作品を作ってもらったそうです。偶然、その先生が私の大学の先輩でした。私が入学した年に大学院にすすんでおられました。学内ですれちがってたはずです。そんなご縁もあって、当日、リフォームと先輩の作品のお披露目を兼ねての集まりに私も招待していただきました。

村田千秋さんの作品です。W450 D100 H1200 くらいです。
素材はアルミ、ガラス、木、粘土、真鍮です。繊細で綺麗な作品です。
写真が下手ですみません。ガラスの粒が7個表面にあるんですが、わかりません。

これは何に見えますか? 実はドライミストのノズルです。奥様がクーラー
嫌いでそれに変わるものとして設置されました。家庭用の小型の物もあるんだそうです。ポンプとホースとノズルだけの思ったより簡単な装置です。気化熱で涼しくなるそうです。今年の夏、高速のサービスエリアで見かけたものと同じメーカーです。

ドライミストの双葉リースの大阪支店長さん(スーツの方)と阿久津さんです。ご馳走が見えますね。私は運転があるので、シャンパンもワインも
飲めませんでした。残念。

納品したキャビネットとご夫妻で記念撮影です。愛用してくださいね。
材は胡桃でオイル仕上げです。

阿久津さんとチビちゃんです。可愛いですね。

阿久津さんが設計された賃貸アパート?です。すっきりといいデザインです。日本にももっとこんな建物が増えるといいですね。

エントランスです。
今回、たまたま、阿久津さん小笠原さんの二人展に飛び入りで
参加させてもらったことでご縁がつながりました。
また、大学の先輩の村田さんともお会い出来ました。
村田さんにも芸大OBに豊橋で初めて会ったと喜んでもらえました。
同窓生は歳をとるほどいいものです。
皆さんに感謝、感謝です。
今日のBGM
D,Syostakovich
Symphony no.10
Berlin Philharmonic Orchestra
Herbert Von Karajan
2010年12月01日
京北を出ました。渋滞も無く、1時半には横浜に着きました。
途中、富士山が綺麗に見えました。

運転しながら、あてずっぽうでシャッター切ったのでこんな写真になって
しまいました。
横浜ではまず、知人の伊賀焼きの陶芸作家の個展を見にいきました。
ちょうど、急須作りのワークショップをされていました。

伊賀の窯で釉薬をかけて生徒さんにおくるそうです。口が曲がってしまったとか、楽しそうに作ってられました。

急須の台は作家さんに以前買っていただいた欅の花台です。拭き漆
仕上げです。真ん中にはメキシコアワビが象嵌してあります。
木と土と貝、自然は偉大です。ギャラリーのある元町から、知人のマンションのある横浜駅近くまで地図を見ながら車を走らせました。
途中、みなとみらいのそばを通りました。

巨大なビルです。下に日本丸のマストが見えています。時間があれば
日本丸見たかったんですが、次回の楽しみにとっておきます。

知人の友人宅に小椅子とコンソールテーブルを納品しました。
仕事の打ち合わせして、横浜そごうの上で食事して、10時くらいに出発しました。
けっこう車が多くてなかなかペースがあがりませんでした。途中、仮眠して
6時半に家に帰りました。都会は人も多いし情報もいっぱいです。かたや京北
は人より鹿が多いようなところです。格差は拡がっています。でも、どちらが
暮らしやすいかは別問題です。私は京北に住んでたまに街に出て行くスタイル
が気に入ってます。