2018年10月
2018年10月31日

ローズウッドのスプーンです。長さ200mmです。ローズウッドは世界三大銘木だそうです。誰が決めたのかは知りませんが・・・ ちなみに残りはマホガニーとブラックウォールナットだそうです。三大なんとかやベストテンなんてランク付けが好きな人が多いですねえ。私自身は余り意味がないなあと思います。ローズも何とかローズが多いです。一番がブラジリアンローズ(今は伐採禁止です。)でしょう。あとインドローズ、マダガスカルローズ、インドネシアかどこかに植林したソノケリン、などなどいっぱいあります。硬くて重いです。これはインドローズです。硬さのわりには加工しやすいです。やはり色はいいですね。独特です。カレーが似合いそうです。ヨーグルトもいいかもしれません。
(15:07)
2018年10月30日

毎日仕事をしているとどうしても端材が出ます。明らかに使えないものはストーブ行きですが中途半端な大きさのものが捨てられなくて残っていきます。そんな端材の整理も兼ねてスプーンを作りました。左からクリ、ローズウッド、ヤマザクラです。ガラス塗料で仕上げています。色も木目も三者三様です。改めていろんな木があるなあと思います。この多様性がいいんです。長い年月の間に進化し、環境に適応してそれぞれの今の姿になっています。大袈裟ですが地球の歴史を感じます。自然の恵みに手を加えて使わせてもらうという素晴らしい仕事をさせてもらっているなあと思います。若い時分は俺が俺がで仕事をしていましたが歳なんでしょう。今は木に感謝しかありません。
(14:47)
2018年10月29日
2018年10月28日

Alpair10Pのエンクロージャーをお作りします。ユニットの取り付けをご希望なので送っていただきました。10Mのエンクロージャーは何度もお作りしていますがペーパーコーンの10Pは初めてです。

少し青みがかった色です。実はAlpairシリーズのペーパーコーンは聴いた事がありません。メタルとの違いはどうなんでしょう? この10Pはすべてセットしてすぐお聴きいただける状態でお送りします。完成後に試聴は小ますが、お預かりしているユニットなのでごく短時間小音量でしか聴けません。音調まではわからないでしょう。

エンクロージャーは15Lほどのバスレフです。Fbは50Hzくらいです。ヤマザクラ材でお作りします。
(19:33)
2018年10月27日

庭の椿の実です。直径20mmくらいです。けっこう地面にも落ちていました。

押さえると弾力があります。椿の実と言えば椿油です。かっては女性の髪につけたりしていたようです。鉋や鑿の刃の錆止めにも使います。私の母方の祖父が大工でした。今思えば田舎の半農半大工のようなものでしたが・・竹の節の部分を6~7cmに切った筒にウエスを詰めて椿油を垂らしたもので刃の手入れをしていました。80過ぎで引退した後道具を一式貰ったんですが、それは失くしてしまいました。ノギスと鑿数本と面取り鉋は未だに使っています。今、思い出しましたが千代鶴の鉋もありました。どこかにあるはずです。で、実です。部屋の中に置いていたら自然に爆ぜていました。二つに割って中を見ると黒いものが二つ入っていました。

これを絞って油を取るんでしょうか?わかりません。

いままで、気にも留めなかったんですが何でも解体すると面白いもんです。子供の頃なんでもばらして母親によく怒られたのを思い出しました。
(16:36)
2018年10月26日
2018年10月25日

昨日、大阪まで行く途中の楓です。工房の裏を流れている細野川です。4~5km下流の長野という集落の楓です。川の堰堤から生えています。手前側が上流です。ちょうど岩に守られてここまで大きくなれたんでしょう。

細野川沿いの国道を下ると神吉という集落に出ます。山中ですがちょっとした盆地です。田圃も多く、見るからにいい土地なんで神吉になったのかなと勝手に思っています。大阪に出る時にはいつもこの道を通るんですがこの楓から少し下ると通行止めになっています。手前に土砂崩れで通行止めと看板があったんですが通れるやろと高をくくって行ってみたんですが無理でした。台風24号の影響ですがいったい、いつになったら復旧するのか・・困ったもんです。

このあたり蛍の名所です。乱舞が見られます。

京都の街中に比べるとだいぶ寒いので紅葉も早いです。今年も楽しませてもらいます。
(13:58)
2018年10月24日
2018年10月22日

おく山に もみじふみわけ 鳴く鹿の 声きくときぞ 秋は悲しき 百人一首の五番目です。家の周りは鹿だらけで夜などすぐ裏の山で鳴いている声がよく聞こえます。確かに秋の寂しさを感じる声です。夜、一人でいる時などしみじみと秋を感じます。実際は雄鹿がお相手を求めて鳴いているそうです。
この歌、もみじをふみわけているのは鹿か詠み人かという論争が昔からあるそうです。白州さんはどちらでもいいと・・あまり詮索せず素直に読めと書いておられます。鹿も自分も渾然一体となって奥山に遊ぶという自然崇拝の歌という事にします。作者は猿丸太夫という人です。宇治田原の猿丸神社と関係あるとか無いとか・・近くを通ったら行ってみます。

猿丸太夫です。
(17:20)
2018年10月20日
2018年10月19日
2018年10月17日
昨日、トリマーの話題をアップしました。刃(ビット)の事も書いたんですが言葉ではなかなかわかりにくかったと思います。そこで画像です。

こちらはストレートビットです。上の方に刃が左右対称に2枚付いています。これが一番基本的なビットです。本体は鉄です。刃はハイスピードスチール(高速度鋼、そのままですね。)です。このビット毎分2万回転します。要は高速での切削に向いている鋼ということです。それでも私が使う硬い広葉樹は一度に深くは加工出来ません。しっかりと本体を持って加工材に押し付けてゆっくり削らないと本体が反発して危険です。

こちらは面取りビットです。6mmR(半径6mm)に面取りできます。これは便利です。R違いで4種類持っています。先端はボールベアリングが入っていて回転するようになっています。2枚刃です。高速で回転するので左右対称にする必要もあって殆どのビットが2枚刃です。やはりゆっくり確実に材に押し当てて使います。他にも色々なビットがあります。追い追い紹介します。電動工具も能力の限界があるのでそれを超えないようにしてやらないと故障もするし怪我の元です。まあ人間も同じです。無理は禁物です。
(17:19)
2018年10月16日

トリマーが故障しました。使っている時に回転が落ちて何か焦げ臭い匂いがしました。多分、モーターです。一応、修理に出して見積もりを取ってもらえるようにお願いしました。モーター交換とかになると結構な金額になるので新品を購入する事になりそうです。購入してから4年程になります。たまに面取りに使う位なのでトータルの使用時間はそう長くも無いんですが・・・ちなみにトリマーは直径6mmのドリルビットの側面にも刃があって高速で回転して木を削る電動工具です。私は主に面取りに使っています。片手で使えて便利です。勿論、回転中の刃に触れると危険です。

マキタ製です。電動工具ではトップのメーカーですがイマイチ情熱が感じられません。研究開発にはそう熱心ではありません。ラメロやドミノのような革新的な工具を開発するでも無く小さな改良でお茶をにごしている印象です。儲かっているんだから世界中の木工関係者がびっくりするような電動工具を生み出してもらいたいですね。
(19:28)
2018年10月15日
2018年10月14日
2018年10月13日

朝霧です。この時期、良く晴れて風の無い少し冷え込んだ朝に出ます。川の水のほうが温度が高いと出やすいらしいです。幻想的で好きな景色です。太陽が昇って気温が上がるとあっと言う間に消えてしまいます。そこがいいんでしょうね。一日中だと鬱陶しいだけです。

水平に出るので臥龍霧と勝手に名付けます。明日の朝も見られるかもしれません。昨夜は今冬の初ストーブでした。今日は工房でもストーブを焚きました。工房は薪ストーブなので燃料費はかかりません。その代わりに薪が必要です。以前は近くの工務店の作業場から貰えたんですが一昨年くらいからそこで仕事をされていないので今は無理です。昨年はヒノキの端材を一杯もらって贅沢に燃やしました。その残りと間伐材で今年は賄えそうです。来年の分をどうするか思案のしどころです。山には台風で倒れた樹がほったらかしですが、出すのが大変です。薪が沢山積んであると安心するというか豊かな気持ちになれます。

一日の中でも寒暖の差が激しい時期です。皆様、ご自愛下さい。
(23:13)
2018年10月12日
2018年10月11日

雪の階を読みました。京都新聞の書評で二、二六事件を舞台にした歴史改変小説と紹介されていたので面白そうだと思いました。一応、ミステリー仕立です。ある堂上華族(要するに元公家さんです。)の一族のお嬢さんが主人公です。凄い美貌ですが囲碁と数学が趣味という面白いキャラクターです。ま、ザックリ言うと歴史改変小説ではありません。二、二六事件に付き物の青年将校は出てきます。昭和五~六年あたりの雰囲気はよく描かれているなと思いました。(知ってるわけではありませんが‥)天皇機関説とか戦前の昭和史の知識があるほうが面白く読めるでしょう。奥泉光さんの小説は初めて読みました。他の作品も少し読んでみたくなりました。
(15:00)