2020年01月
2020年01月31日
2020年01月30日
2020年01月29日
2020年01月28日

加藤陽子さんの書かれた本です。東大の先生です。専門は日本の近代史です。半藤一利さんとの共著もあります。関東軍参謀の石原莞爾らが始めた満州事変に関して上手くまとまっています。実はまだ半分程しか読んでいません。そもそもの満州の地理的定義から、事変に至る歴史的バックグラウンドがよく解ります。一言で言えば、日清、日露戦争以来の日本の既得権益と欧米列強の利権との摩擦の歴史ですね。石原莞爾を中心とした関東軍が起こした事変ですが、その前段にはいろんな事がありました。
物事はいきなり起こるのでは無く、その前の話が連綿とあります。ブツブツに切り取られて、誰それが何年にこんな事をしました、憶えておきなさい、では歴史に興味も持てません。歴史が単なる暗記物になっているので小中高と面白く無かったんでしょうね。どうにかならないんでしょうか・・・
(17:51)
2020年01月24日

19日の日曜日に京都コンサートホールまで出かけました。京響の定期演奏会でした。プログラムは前半はベートーヴェンのアテネの廃墟とか言う序曲、バーンスタインのハレルでした。どちらの曲も初めてでした。ハレルは中東戦争で亡くなった若い兵士を追悼する曲です。無調の部分もあってとっつきにくい曲でしたがきれいなメロディーの部分もありました。前半だけで大方50分位ありました。後半はお目当てのショスタコーヴィッチの交響曲第7番 です。この曲は第二次世界大戦の独ソ戦のさなかにドイツ軍に900日にわたって包囲されたレニングラード(サンクトペテルブルグ)の中で作曲されました。飢餓と寒さで100万人近い市民が亡くなったそうです。1,2,3楽章まで作曲したんですが、当局の指示で疎開したのちに最後の4楽章を完成させたらしいです。戦後はソ連のプロパガンダに利用されたと評価が低い時期もありました。しかし今ではヒトラーだけではなくスターリンに象徴されるソヴィエトの全体主義も含んだファシズムに対する痛烈な批判が込められていると評価されているようです。70分近い大曲です。1楽章では軍靴の響きを思わせる行進曲風の部分が印象的です。2,3楽章は暗く晦渋な音楽が続きます。そして4楽章のフィナーレでは勝利を象徴するように盛り上がって終わります。ショスタコーヴィチの曲は聴き手に集中と緊張を要求します。いささか疲れました。その後は一緒に聴いた建築家の友人二人と近くのタイ料理屋さんで食事をして談論風発、楽しい日曜日でした。次回は3月の定期、マーラーの4番です。マーラーにしたら明るく、短い(とは言え40分はありますが‥)聴きやすい曲です。今から楽しみです。
(21:15)
2020年01月23日
2020年01月22日
2020年01月21日

吉村昭さんの脱出という短編集を読みました。太平洋戦争末期から戦後の混乱のなかで翻弄される庶民の姿を描いています。私自身は戦争体験はありません。ただ、物心付いた時分はわずかですが戦争の匂いのようなものは残っていました。今でもはっきりと覚えているのは阪急十三駅のガード下で見た傷痍軍人の姿です。白衣に帽子を被り、アコーディオンを弾いていたように思います。子供心に見てはいけないものを見たようで怖かったですね。本当に戦地で負傷されたのかどうかまではわかりません。とにかく、怖くてガード下を通るのは嫌でした。この本では南樺太からの避難民、サイパン島での戦闘に巻き込まれ山中を五か月間逃げ回った在留日本人などの辛苦が少年の目を通して描かれています。中に一編、東大寺のお坊さんが仏像の疎開に苦労する話があります。国宝や重文の仏像を疎開させるのに奈良刑務所の囚人が人力で運んだというびっくりするような話です。こういう本は若い人にこそ読んでもらいたいですね。
(17:49)
2020年01月20日

今日の夕空です。相変わらず暖かいです。今日は朝から年に一回の食道と胃の内視鏡検査に行って来ました。3年前の執刀医(内視鏡手術です)に診て頂きました。結果は全く大丈夫でした。何もないだろうとは思っていましたが、一抹の不安はありました。これで一年間安心です。私のような自営業は休業補償も無いし体が資本です。健康でさえあれば定年無しで働けます。漫才ではありませんが、健康の為なら死んでもいいようなもんです。何とかの一つ憶えですが、胃カメラ飲んでください。今は鎮痛剤を入れてくれるので寝ている(意識を失っている)間にすべて終わります。ハイビジョンの映像なので確かなもんです。私も年に一回の定期健診での胃カメラでステージ0~1の癌を発見してもらえました。全く自覚症状はありませんでした。一週間程の入院で内視鏡手術で切除してもらいました。痛みも無く楽なもんです。とにかく初期で見つけてもらえるように検査が大事です。重ねてお願いいたします。胃カメラを飲みましょう。
(18:26)
2020年01月19日
昨日は奈良まで床の拭漆に行って来ました。以前から家具を制作させて頂いているお客様からのご依頼です。一坪ほどのお手洗いの床です。

床材は栗です。まずは掃除です。箒で履いて掃除機できれいにします。

栗材です。少し柔らかく床材には向いています。

カウンターは栃材です。漆を拭くと木目がよく見えます。

壁などに漆が付かないようにマスキングをします。

テープにポリエチレンシートの付いたマスカ-(商品名です)で覆っていきます。

この作業が結構時間がかかります。床の部分では膝を付いての作業で膝が痛くなりました。次回は膝パッドを用意します。

漆とテレピン油を半々位に混ぜたもので拭きます。ムラにならないように気を付けながらなるべく多くの漆が残るように拭いていきます。次回は漆だけで拭きます。後3回の予定です。
(15:21)
2020年01月18日
2020年01月16日
2020年01月15日
2020年01月14日
2020年01月13日

暖かい成人の日です。振袖のお嬢さんには結構でした。画像は上桂川です。私はひねくれた芸大生でしたから成人式なんて行く訳もなく大学で制作展の作品作りをしていました。例年、2月半ばに一年間の制作の集大成の展覧会がありました。普段からちんたらしている学生も進級がかかっているのでいやが上にも頑張らざるを得ません。早くから作ればいいものを先延ばしにして最後は大学に泊まり込みで制作です。時間に追われての制作で失敗もするし最後は阿鼻叫喚の地獄絵巻です。とどめが徹夜明けでの京都市美術館での搬入、展示です。置く場所でひと悶着あるわけです。やれ、こいつの横は嫌やのどうのこうので大変でした。なんとか終わって、美術館近くの喫茶店でコーヒーを飲むのが恒例でした。今となったら、いい思い出です。
(17:10)
2020年01月11日

今日はいい天気でした。暖かくて結構なんですが、寒くならないといけない事もあるので手放しでは喜べません。画像は工房の裏の散歩道沿いの栗の木です。樹高はそこそこありますが大して太くもありません。家具には使えません。

栗の枯葉です。栗は広葉樹のなかでは硬さは中庸です。椅子の脚には少し心配です。ベージュのような色あいです。ケヤキなどと比べると穏やかで優しい印象です。市でよくあるのは幅40㎝程です。あってもせいぜい60㎝位です。もう25年前位に幅80㎝程の板を買いましたが、今ではまず見ないです。本当に日本の広葉樹は減ってきました。成長して使えるまでの年月が長いので植林も進んでいません。林野庁あたりが長い目での保全を考えるべきですが、やっているのは正反対の事ですからどうしようもありません。大事に使わないとあきません。
(17:34)