2017年11月26日


   get-resimg
 
 京響の定期に行って来ました。今回はステージの後ろの席です。いつもはB席で聴くことが多いんですが間際にチケットを取ったのであまりいい席が残っていませんでした。それならP席でもいいかとチャレンジしてみました。何より安いです(2000円でした)。プログラムはベートーヴェンのピアノコンチェルト5番皇帝とジョン、アダムスというアメリカ人の作曲家のハルモ二―レーレという曲でした。まあ皇帝はピアノコンチェルトのなかでも一二を争う有名曲で人気もある曲です。私も大好きです。何か颯爽として大阪弁で言うところのしゅっとしてかっこいい曲です。皇帝でも若くて有能でイケメンのイメージですね。指揮は下野さんソリストはウクライナのまだ若い女性でした。どうもこの頃の傾向としてコンチェルトのソリストに若い女性を立てる傾向がありますがどうなんでしょうか。日本人でそこそこの御歳でも実力のある方も沢山いらっしゃると思うんですが・・・まあ聴衆は圧倒的にシニアの男性が多いのでそりゃあ若いお嬢さんのほうがいいんでしょうが・・それにしても聴衆の高齢化はすごいです。まあ若いもんが昼日中から辛気臭いクラシックに高い金を出して聴きに来るかと言われれば自身の若い時分を思い出しても行かないかとなりますが。でも何か対策を考えるべき時期かもしれません。30歳以下は500円の席を作るとか思い切ったことをしてほしいですね。で、演奏ですが皇帝はピアノがやや線が細い感じでしたが下野さんの指揮も京響も良かったです。随分と前に朝比奈さんと大フィル、仲道郁代さんで聴いたんですがよく覚えていません。後半のハルモ二―レーレですが実はジョン、アダムスさんの作品はCDでも実演でも聴いたことがありませんでした。ウキペディアで調べるとミニマルミュージックのライヒやグラスに影響を受けた現代音楽の作曲家でロサンゼルスを拠点に活動されているそうです。無調では無く比較的聴きやすいともありました。演奏は実に面白くて40分程ですが随分と短く感じました。この曲はオーディオ装置では再現不可能です。ティンパニーの強打なんてスピーカーが飛んでしまいます。久しぶりにクラシックのコンサートで興奮しました。残念な事に1楽章終わって4~5人の方が退出されましたが。最近のクラシックのコンサートのプログラムは同じような曲ばかりで(例えば皇帝と運命とか)行く気が萎えることが多いのです。今回の定期は下野さんのヒットですね。また現代の作曲家を取り上げて欲しいです。営業面では難しいのかもしれませんが。コンサートは大体が二部構成なのでどちらかコンテンポラリーで後は有名曲でいいんじゃないですか。例えば、ペンデレツキのヴァイオリンコンチェルトとチャイコフスキーの5番とか。無理かな・・・ 以前に猪熊弦一郎美術館に行ったとき同行したご婦人に抽象画を見てわからない、どう見たらいいの、と聞かれて解らなくていいんです、色がきれいとか形が面白いとか感じればいいんですと説明しました。もひとつ腑に落ちないようでした。残念ですがそういう認識かもしれません。でも現代美術も音楽も面白がって体験してほしいです。自分自身の観念を打ち破るのは快感です。


(14:29)

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