2017年11月29日


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 シンパサイザーとは同調者という意味です。ヴェトナム戦争とその戦後が舞台の小説です。物語はサイゴン陥落(1975年)直前のサイゴン(今はホーチミンです。)から始まります。主人公の独白形式です。彼は南ヴェトナム軍の秘密警察のトップ(将軍と呼ばれています。)の側近です。が実は北ヴェトナムのスパイです。サイゴン から米軍機の輸送機で命からがら脱出してアメリカに難民として渡ります。将軍は骨の髄まで反共主義者で、私設軍隊を作って南ヴェトナム反攻を目論んでいます。まあストーリーはこれくらいにしておきます。ただのスパイ小説かと読み出しましたが、イデオロギーとか自由とか平等についても考えさせられる小説でした。若い頃、新聞の見出しに北爆とかテト攻勢とか見た事があったのでそれなりに面白く読めました。筆者はヴェトナム系アメリカ人で在米ヴェトナム人の視点が感じられて新鮮でした。それにしてもサイゴン陥落から43年、時の経つのは早いです。

(17:15)

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