2018年05月07日


 2018m

 昨日は京都の大江能楽堂でお能を観てきました。友人のお誘いに乗りました。お能が二本と狂言で4時間近くありました。演し物は「女郎花」「鞍馬天狗」狂言が「船舟」 、仕舞が数本でした。女郎花は男女の色恋の妄執のような話しでいささか退屈で案の定寝てしまいました。狂言は主人と太郎冠者が舟をふねと言うかふなと言うかで諍いを起こす話です。最後は主人のパワハラまがいの一言で幕がおります。こちらは面白く笑わせてもらいました。最後の鞍馬天狗は若き義経が鞍馬山、僧正ヶ谷の大天狗と心を通わせます。剣術や兵法を教えてもらい平家打倒を目指すというお話です。こちらはお花見の場面で幼児が出てきて可愛らしくて拍手を取っていました。出てきて座るだけの所作が簡単なので能役者の子供が初舞台として演じることが多いそうです。昨日も一人、にこにこしながら客席を見まわしている男の子がいました。後半の大天狗はいかにも恐ろし気な面で迫力があって楽しめました。上方落語でも天狗裁きで僧正ヶ谷の天狗が出てきますね。あと嵐勘十郎の鞍馬天狗なんて映画もあります。そのパロディーで大村崑の頓馬天狗もありました。アラカンの鞍馬天狗は大佛次郎の原作です。幕末の勤王の志士で正義の味方です。牛若丸は出てきません。名前だけ拝借したんでしょう。それにしても観客に若い方がほとんど見当たらないのは心配な事です。オペラの字幕のように何を言っているのか解ればずいぶんと敷居が低くなると思いますが・・古い型を残すのはもちろん大切ですが現代人にも受け入れやすい工夫も必要ではと思いました。


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 舞台です。この能楽堂建てられてから110年だそうです。木造でなかなか雰囲気があります。
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年に一回くらいはいいなあと思いました。



(10:56)

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