2018年09月27日



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 曲木で椅子の笠木を作りました。材をたっぷりと水を含ませた雑巾で包みます。さらにアルミホイルで隙間なく包みます。で、アイロンで熱をかけていきます。大方小一時間、移動させながらです。これで中の材は蒸気で蒸したようになります。型に当ててFクランプで固定します。一日置いて型から外します。一週間程乾燥させます。型から外した時より曲率はゆるくなります。その後はあまり変わりません。大きい家具メーカーなら高周波で曲げます。(電子レンジと同じ原理です。)我々の様な個人工房で少量多種生産しているところにはぴったりの技法です。

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曲木は邪魔くさいといえば邪魔くさいです。それでも材をアールに合わせて切り抜いてカンナやサンダーで仕上げるよりはだいぶ楽です。材の無駄が少なく木目が通るので強度があります。この材はナラ材で厚みが22mmあります。こんな分厚い材がここまで曲がるというのは半信半疑でしたがやってみると案外簡単でした。これからも色々ない材やサイズで試作してみます。


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