2019年07月29日




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 最近読んだ本です。奈良時代、戦国時代、オランダから見た大坂の陣、戊辰戦争とそれぞれの戦さで民衆がどう動いたのかを解説しています。さすがに奈良時代は史料が少なくて民衆に関してまではよくわかっていないようです。それでも正倉院の戸籍に関する文書で壬申の乱の戦病者を考察されています。手や足の欠損が記述されていたらしいです。戦国時代には民衆も足軽となって略奪をしたりしたたかだったようです。それでも応仁の乱では京都はほぼ丸焼けですから庶民は大変だったでしょう。大坂の陣では大坂も随分と焼けたようです。戊辰戦争は京都ドンドン焼けと言われたほど焼けたようです。会津と薩摩が長州兵の隠れる所が無くなるように火を放ったようです。面白かったのは後半の座残会です。京都嫌いと言う著書で有名な井上章一さんが参戦します。読みながら思わず大笑いしたのは終戦直前(大西洋戦争です。京都で先の戦争というのは応仁の乱ですから)に京都で防火帯を作るために御池通、堀川通、五条通の建物を壊して道路を広げたくだりです。井上さん曰く、祇園祭の山鉾を守るためだと・・確かに東は鴨川で四角なエリアになります。井上さんは思わず、「あいつらは‥」と洛中に対する敵意を表わしています。また、鳥羽伏見の戦いに関するシンポジウムの席上で伏見を京都と発言したら、会場から伏見は京都と違いますと指摘されたらしいです。井上さんは嵯峨の生まれで洛外やなと言われた体験が強烈だったんでしょう。確かに知り合いの代々続く家の京都人は伏見は京都ではないと思っています。と言うかそもそも五条から南はよろしく無い地域だと思っているようです。私は大阪人なのでイマイチわかりませんが、京都の人は地域を峻別しているようです。あまり、いい事ではありませんが、残念ながら厳然とあります。
脱線しました。「戦乱と民衆」、武将や幕末の志士ばかりが主人公では無く庶民の視点からの歴史を描いている点で画期的です。一読をお勧めします。 

(14:30)

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