2020年03月17日




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 よのなかよ 道こそなけれ 思い入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる

最近、憶えました。藤原俊成さんの歌です。生きているとままならない事ばかりだなあ。山奥でひっそり暮らそうと思っても雄鹿が雌鹿を恋しがって鳴いているしみんな悩みがあるなあ。適当な訳ですがこんな意味です。この人、和歌界のスーパースター定家さんのお父さんです。父親が早逝し、公家社会では苦労したようです。そんな実生活での実感を詠んだのかなあと思います。






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恋愛の歌が多い百人一首ですがこんな歌もあるんですね。人の心は千年前でも同じです。百人一首を憶えるのは遅々として進んでいません。この歌もなかなか覚えられませんでした。道こそなけれ 思い入る の思い入るが憶えにくかったです。奥に入るとよく間違えました。若い頃に比べると物覚えは確実に悪くなっています。和歌を憶えるのはとにかく音読するのが一番です。仕事をしながら、運転しながらやっています。それにしても、学生の頃、あんなに嫌いだった古典が好きになるとは、我ながら笑ってしまいます。あえて言わせてもらえば文法や通り一遍の解釈ばかりで作者の人間性など感じられなかったのが面白くなかった原因だったかもしれません。まあ、人生の機微のわからない中学生には難しいかもしれませんが・・・

(12:08)

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