2020年07月22日






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 旧東ドイツのスピーカーユニットL2301です。味もそっけもない外観です。共産圏らしいですね。



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かっての東ドイツ指導者なら堕落した資本主義では作りえない質実剛健な素晴らしい製品だ何てことぐらい言いそうです。このユニット放送用のモニターとして長く使われたようです。




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で、エンクロージャーです。ご依頼主様の御意向で密閉、後面開放どちらでも使えるようお作りしました。W250 H350  D180mmです。箱鳴りを生かすようフロントバッフルは15mm他の部材は12mm厚です。材は柾目のブラックウォールナット材です。





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ターミナルは側面に配置しました。




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後板は14本のボルトで固定します。本体に鬼目ナットが仕込んであります。空気が漏れないようにフェルトのパッキングが張り巡らせてあります。仕上げは液化ガラス塗料です。案外、制作に時間がかかりました。音出し確認を兼ねて密閉で暫らく試聴させて頂きました。これが思いのほか良くて吃驚しました。さすがに大編成のオケ物ではティンパニーやグランカッサが遠いなあと感じます。しかし弦楽四重奏やボーカル、ピアノなど小編成で程々の音量で聴く分にはいいですね。制動のきいた音で高域も結構伸びています。さすがドイツ、音響技術は侮れません。もう十年以上前ですが麻布オーディオの京都支店がありました。三十代の人が店主でした。たまに行ってはグダグダとスピーカーの話しで楽しんでいました。いかにもオタクの根城でした。作りかけのエンクロージャーやらアンプやら雑然と床に転がしてありました。その彼がある日、これ聴いて下さい。とベートーヴェンのピアノコンチェルト5番を聴かせてくれました。まあ普通の演奏です。誰が弾いてるんかなと思いながら聴いていると彼がこの演奏1944年の録音でしかもステレオですと教えてくれたので度肝を抜かれました。44年と言えば戦争の真っ最中で敗色濃くなっていたはずです。ドイツはすごいなあとその音響に関する工業力に感心しました。悲しい事に戦争は科学技術を飛躍的に進歩させます。エラックというドイツのスピーカーメーカーがあります。本社がキールと言うバルト海に面した港町にあります。実はこのメーカーもとはと言えばUボートのソナー(水中から音波を発してその反響音で敵を探知します。駆逐艦から水中の潜水艦を探知するのにも使います。)を作っていました。車のメーカー、スバルが戦闘機を作っていたようなもんです。脱線しました。集合住宅にお住まいで大音量が出せない方には最適です。サブウーファーを追加するのも有効ですね。



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ご依頼主様から設置された画像を送って頂きました。ジャズボーカルがお好みのようです。このご時世、家の中で音楽と親しむのが一番です。

(09:00)

この記事へのコメント

1. Posted by dudupidu   2020年07月28日 08:25
こんにちは。

簡素に映る製品ですが、手の込んだ職人魂を感じる素晴らしい出来栄えです。また宝物が増えてしまいました。笑
低音不足と音像のボヤケは、送って頂いた吸音材の調整(バスレフより多目がよかったです)とライントランスの選択、そしてpcのイコライザーを少しいじりました。
現在は艶やかに活き活きとした音、満足レベルです。

この度も、有難うございます。
2. Posted by kubokenn   2020年07月28日 14:48
ありがとうございます。密閉は初めて作りましたが、小編成の弦楽器やボーカルにはよさそうですね。私は大編成のオーケストラでティンパニや大太鼓がドカドカ鳴る曲が好みなのでバスレフがいいですね。(すみません) もうすぐ梅雨明けです。お家で音楽がコロナも熱中症も無縁でいいですね。お楽しみください。>1

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