2021年04月10日







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 大阪の画廊、コウイチファインアーツさんの備品のテーブルとベンチの漆を拭き直しました。もう20年近く画廊でお客様の応接にお使いでした。今年初めに移転されたんですが新しい所には少し大きすぎるので新婚のお嬢さんに譲られました。二十代の若いご夫婦なんで拭き漆のクラシカルな家具はどうなんかなあと思いましたが譲られるのをすごく喜んでくれたそうです。私もそれを聞いて嬉しくなりました。経年変化で漆が薄くなって板も反ったりしていたのをお直ししました。テーブルの天板は反りも傷もあったので一度全部削って平面を出しました。ちなみに栃の一枚板です。ベンチはヤマザクラ材です。座は贅沢にも一枚板です。座面にどうしたらこんな深い傷が付くんやと思うような傷もありました。全面に磨いて、たっぷりと拭き漆を施しました。





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新築のマンションのリビングでお使いになります。明るい部屋でも以外と違和感なく収まっています。数年すれば漆も透けてきて馴染んでくると思います。






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岡田さん、お嬢さん、そのお子さんと世代を繋いで使って頂ければ木工家としては最高の喜びです。ニトリもいいけどいいモノを末永く使う方がもっといいです。残したいと思えるような物を作らねばと思います。

(10:23)

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