歴史

2020年01月08日



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 知人宅でいただいた本です。京都滋賀の地名の由来を考察しています。面白いんですが、古代や奈良時代の地名になるとこじつけっぽい部分もあって本当かなと思う部分もあります。まあ千年以上前の事なので難しいところもあるんでしょう。改めて思うのは、文献資料の大事さです。以前にお会いした東大の中国史の先生に何故中国では早い段階で文明が興ったのかお聴きしたときに、文字が大きな役目を果たしたのではとおっしゃっていました。情報の共有、伝播には文字は不可欠です。リアルタイムでも大事ですが後々の歴史研究や検証にも必要です。二十一世紀に生きていている現代人も古代からの連綿と続く歴史の積み重ねの上で右往左往しているわけです。もっと謙虚に過去に学ばないとあきません。


 

(16:24)

2019年12月07日




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 先日、図書館で目に留まって、借りてきました。実は私は大阪の東淀川区で十一歳まで育ちました。阪急の十三駅から歩いて15分位のところです。北野高校の並びの新北野中学の横を通って小学校に通っていました。新北野中学、北野高校、京大と進学するはずが、11歳の時に父親の仕事の関係で港区に引っ越しました。紆余曲折あって京都芸大に進学しました。ある意味。京大より難しいかもしれません。美術学部の定員は125人でしたから。その頃は学科試験は共通一次やセンターやらは無く、各大学がそれぞれに作っていました。赤本(入試の例題集です。)を見て、ちゃっちゃっとおざなりな勉強をしたような記憶があります。実技のほうに採点の比重が高かったんでしょう。ま、そんな訳で淀川は子供の頃の遊び場でした。今の親なら危ないから行くなと言ったでしょうが、近所の悪童連とよく行きました。塾やらなんやらも無い時代で、学校から家に帰ったら、ランドセルを放り出して日が暮れるまで遊び惚けていました。淀川の堤防はまだコンクリートでは無く草が生えていました。そこを滑って降りたり、釣りをしたり、岸辺の水の中を歩いたり子供には絶好の遊び場でした。脱線しました。この本、縄文時代から現代までの大阪湾と淀川の変遷を分かりやすく解説しています。しかも長くても3ページ程のコラム形式なので大変読みやすいです。大阪や淀川に興味のある方には強くお勧めします。

(00:20)

2019年07月29日




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 最近読んだ本です。奈良時代、戦国時代、オランダから見た大坂の陣、戊辰戦争とそれぞれの戦さで民衆がどう動いたのかを解説しています。さすがに奈良時代は史料が少なくて民衆に関してまではよくわかっていないようです。それでも正倉院の戸籍に関する文書で壬申の乱の戦病者を考察されています。手や足の欠損が記述されていたらしいです。戦国時代には民衆も足軽となって略奪をしたりしたたかだったようです。それでも応仁の乱では京都はほぼ丸焼けですから庶民は大変だったでしょう。大坂の陣では大坂も随分と焼けたようです。戊辰戦争は京都ドンドン焼けと言われたほど焼けたようです。会津と薩摩が長州兵の隠れる所が無くなるように火を放ったようです。面白かったのは後半の座残会です。京都嫌いと言う著書で有名な井上章一さんが参戦します。読みながら思わず大笑いしたのは終戦直前(大西洋戦争です。京都で先の戦争というのは応仁の乱ですから)に京都で防火帯を作るために御池通、堀川通、五条通の建物を壊して道路を広げたくだりです。井上さん曰く、祇園祭の山鉾を守るためだと・・確かに東は鴨川で四角なエリアになります。井上さんは思わず、「あいつらは‥」と洛中に対する敵意を表わしています。また、鳥羽伏見の戦いに関するシンポジウムの席上で伏見を京都と発言したら、会場から伏見は京都と違いますと指摘されたらしいです。井上さんは嵯峨の生まれで洛外やなと言われた体験が強烈だったんでしょう。確かに知り合いの代々続く家の京都人は伏見は京都ではないと思っています。と言うかそもそも五条から南はよろしく無い地域だと思っているようです。私は大阪人なのでイマイチわかりませんが、京都の人は地域を峻別しているようです。あまり、いい事ではありませんが、残念ながら厳然とあります。
脱線しました。「戦乱と民衆」、武将や幕末の志士ばかりが主人公では無く庶民の視点からの歴史を描いている点で画期的です。一読をお勧めします。 

(14:30)

2019年02月08日

 

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 日本に変わって38度線の南は米軍が北はソ連軍が占領しました。早い話しが米ソ対立の最前線になってしまいました。南には李承晩、北には金日成の政府(米ソの傀儡政権みたいなものですが‥)が出来ました。1950年になって金日成がスターリンに南進を訴えてオーケーをもらいます。最初は北の軍隊が破竹の勢いで進撃し韓国、国連軍を釜山あたりまで追い詰めます。そこでマッカーサーが登場です。仁川ギャンブルといわれた仁川逆上陸作戦で形勢逆転です。よせばいいのに38度線を越えて鴨緑江まで北を追い詰めます。これはあかんと毛沢東が中国軍を参戦させます。まあ紆余曲折あるんですが戦争は膠着状態になって3年間戦った末に出発点の38度線で休戦して今に至っています。この本がいいのは実際の戦場の様子も分かるしアメリカ国内の政治状況(トルーマン大統領の立場など)もよく分かります。マッカーサーとその取り巻きが東京の第一生命ビルで立てた作戦計画でいかに沢山の兵士が無駄死にしたかなども詳述されています。アメリカの兵士も中国の兵士も沢山戦死していますが一番の被害者は韓半島の人達でしょう。何しろアメリカ空軍は日本に投下した数倍の爆弾を投下しています。(司令官は日本爆撃の指揮官カーチス、ルメイです)NHKのドキュメンタリーでも親を殺された子供が隣で泣き叫んでいる映像がありました。勇ましい事をいうのは簡単ですがどんなに悲惨かよくよく考えないといけません。それにしても歴史はいきなりそこにあるのでは無く連綿と続いています。この本はトルーマン、マッカーサー、金日成、スターリン、毛沢東という登場人物がどう考え行動したのか手際よく記述しています。今月、トランプと金正恩の会談があります。そもそもなぜ韓半島が南北分題されて70年近く経っても解決しないのか、その原因がよく分かりました。日本の大陸進出、満州国建国が原因でもあるので他人事ではありません。一読をお勧めします。 

(16:19)

2019年02月07日



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 やっと読了しました。丁度今週日曜日にNHKで朝鮮戦争のドキュメンタリーを放送したのでこちらも興味深く見ました。仁川上陸作戦に日本人の船員が沢山参加して戦死された方もいらっしゃったんですね。横田基地の中に国連軍の連絡将校が詰めている所があるのにも驚きました。まあ今でも休戦中ですから。折しもトランプと金正恩が今月二回目の会談をするそうです。戦争状態が解消されるのか興味深い所です。明治維新で日本が何とか幕藩体制から曲がりなりにも近代国家に衣替えできましたが李氏朝鮮は清の柵封体制(属国のような扱いです。)が続いていました。どうやら当時の朝鮮の人達は漢民族の明は尊敬したけれど女真族の清は嫌っていたようです.。遅れてきた帝国主義国家、日本はやがて大陸進出を目指しその過程で日清、日露戦争に勝利し韓国を併合して植民地にします。35年間の統治が日本の敗戦で終わります。 続く


(15:04)

2019年01月16日


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 デビッド、ハルバースタムさんの著書です。朝鮮戦争は1950年に起こっています。まあ近代史でしょう。我々の世代は学校の歴史や日本史で現代に近づくほどおざなりにしか教えてもらっていません。やれ大化の改新やの平安遷都やの1000年以上前の事には時間をかけますが大正、昭和史なんて時間切れで教科書読んどけなんて言われたように憶えています。私自身が4~5年前にたまたま西園寺公望の秘書をしていた原田熊雄の伝記がきっかけで戦前の昭和史に関する本を沢山読むようになりました。言葉としての二二六事件とか国際連盟脱退とか日独伊三国同盟とか断片的に知ってはいましたが歴史の流れとして把握出来て、ああそうやったんかとやっと解りました。内藤湖南先生も日本史は応仁の乱以前は無視してもいいとおっしゃっています。今年は明治維新150年とか言って祝賀ムードでお祝いしています。色々なラッキーもあって幕藩体制から明治新政府の体制に変る事が出来ました。その後、殖産興業、富国強兵で一周遅れの帝国主義で大陸進出に邁進します。韓国併合や満州国建国など負の側面も考えるべきでしょう。結局、今、韓国、北朝鮮、中国などとの色々な問題の根はここまで遡りますから・・ま、とにかく1945年に日本の植民地支配が終わり南北にアメリカとソ連の息のかかった政府が出来ます。中国では抗日でなんとか並存していた蒋介石と毛沢東が内戦を始めます。こちらは毛が勝って中華人民共和国を建国します。蒋介石は台湾に逃れて中華民国を建国します。金日成はモスクワのスターリンに南進したいと訴えてとうとう1950年にソウル目指して進軍します。韓国軍と米軍は不意を突かれて連戦連敗で釜山まで追い詰められます。今はそのあたりまでしか読んでいません。で、この本ですが戦場の描写と当時の各国の指導者がどう考えたのか(特にトルーマン、マッカーサーなどアメリカ人)そのあたりをうまく織り交ぜて面白い読み物になっています。北東アジアの近代史に興味のある方には御一読をお勧めします。
 

(15:15)

2018年10月05日


 蓼科に納品に行って来ました。昼食を食べようと入ったカフェで可愛い仮面のビーナスを見かけました。

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縄文土器の仮面のビーナスです。そのカフェから100m程のところで発見されたらしいです。八ヶ岳山麓は縄文人のお気に入りらしく沢山の縄文遺跡があります。土偶もこの仮面のビーナスと縄文のビーナスと国宝の2体が発見されています。以前に泊まったホテルの方に縄文が好きと言うと子供の頃、家の畑で拾ったという土器の破片を貰いました。結構、あちこちにあるらしいです。

 
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クッキーならぬ土つ器ーです。食べるとごく普通のクッキーでした。

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こちらが本物です。体長30cm程です。今夏は東京の縄文展、今はパリに出張中だそうです。縄文人が何を思ってこの像を作ったのか・・どう見ても女性だし強調されたお腹や太腿からは豊穣や母性を感じます。プリミティブな力を感じます。そこに魅かれるんでしょうね。

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普段は茅野市尖り石縄文考古館で見られます。

(23:24)

2017年04月27日


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今年は応仁の乱が始まって550年とかで関係の本が色々でているようです。中学、高校の歴史で習いましたが
山名氏と細川氏が東西にわかれて戦ったくらいの理解でした。珍しく歴史関係でベストセラーになったのと新聞の書評欄で見て読んでみようと図書館に予約しました。同じような人が沢山いたようでずいぶんと待たされましたがやっと読みました。登場人物がいっぱいでなかなか複雑です。要するに有力大名の跡継ぎ問題と室町将軍家の跡継ぎ問題が絡まり、それぞれの思惑とで気がついたら11年も戦争してしまったという事です。絶対的な権力者がおらず、時の将軍足利義政もみんな自分の言うことを聞かないもんだから文化に入れあげてしまったのも理由の一つでしょう。京都の住人にしたら大迷惑だったでしょう。結果的にはほぼ丸焼けですから・・・
筆者は込み入った話をわかりやすく書いてくれて面白く読めました。お勧めです。



(01:00)

2017年01月31日



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神護寺を再興した僧、文覚の本を読みました。なkなか激しい人だったようです。後白河法皇に荘園の寄進を頼みに行ってあかんと言われて怒りにまかせて罵詈雑言を浴びせて、伊豆に配流になります。ところがそこで源頼朝と知り合うから人生何が幸いするかわかりません。打倒平家を目指す後白河と頼朝の間でいろいろと働きます。頼朝をパトロンにして神護寺や東寺、高野山などの修復に尽力しました。もともとが北面の武士で口が悪かったようで佐渡にも流され、最後は対馬に流される途中で鎮西で死んだとされています。
人の奥さんに横恋慕して旦那と間違ってその人を殺したので出家したというのは平家物語の脚色だそうです。
話としては面白いですね。私が住んでいる宇津郷は源氏の所領だったのが平家の荘園になり、文覚が後白河に頼んで神護寺領になったようです。もっとも頼朝が馬から落ちて死んでから(武士としてはかっこ悪い死に方ですね。しかも止まっている馬からですから)後ろ盾を失って朝廷や公家さんの荘園になったようです。
平安末期から鎌倉初期の動乱の時代に似合う人ですね。


(17:50)

2016年08月10日


ボストン在住の友人からメールが来ました。なんでもポーツマスに遊びに行ったそうです。
ポーツマスといえば「ポーツマスの旗」という吉村昭さんの小説を思い出します。日露戦争の講和会議の特命全権大使、小村寿太郎がロシアの全権大使と講和条件をめぐって悪戦苦闘してなんとか話しをまとめるという話しです。当時の日本とロシアは国力が圧倒的に違い、日本は勝ってはいたんですが、兵力も弾薬も国家予算も底をつきかけていました。ただ政府はその事実を国民には隠していたので世論は領土や賠償金を沢山もらえると考えていました。何しろ戦費19億、戦死者9万人の犠牲を払っていますから。結局、講和条件は賠償金無し、領土の割譲もわずかなものでした。ただ、満州、朝鮮からのロシアの撤兵、中国東部のロシア領の租借、南満州鉄道の譲渡など実利も多かったんですが・・・日本の世論はその結末に激怒して小村を国賊あつかいで日比谷公園での抗議集会が暴徒化し日比谷焼き討ち事件がおこりました。
まあそんな会議がおこなわれた港町ですが100年ほど前の事をアメリカの人はしってるんですかね。
 

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日本の外交団の止まったホテルだそうです。友人はここでトイレに行ったそうです。(笑)
なかなか立派なホテルですね。このおじさんは関係ありません。

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友人はシーフードと地ビールを楽しんだらしいです。一度、行きたい所です。
半藤一利さんの「日露戦争」が読みやすくわかりやすくお勧めです。もちろん吉村昭さんの「ポーツマスの旗」も
小説仕立てで読みやすいですよ。

(15:29)