展覧会
2019年11月09日

今日、三日目も無事に終了しました。友人、古い知人、大学の同窓生、など入れ替わり立ち代わり来てくださいました。十数年ぶりにお会いする先輩から共通の知人の訃報を聞かされたり歳月の重みも感じました。上の画像は会場風景です。右奥に根来塗作家の伊藤さんの姿が見えます。手前、床に直置きされているのは 茶道の立礼(椅子式)用の棚です。御園棚と言います。元は外国の方用に考案されたようです。正座が出来なくなった御高齢の方にも好評なようです。若い人の中には和室の無い環境で育った方も多いので受け入れられやすいでしょう。あるお茶会でも立礼でも一服頂きました。ただ茶道の基本は正座なので立ち居振る舞い方など検討する点は多いと思います。

W1350 D440 H500です。ケヤキ材に軽く拭き漆を施してあります。真ん中の板の部分は取り外せます。普通の御園棚は黒漆仕上げなので木地を見せた仕上げは新鮮に見えるようです。

お釜の部分に蓋が出来ればデスクにもなりそうです。お茶をされている方は興味津々で見ておられます。今や座敷の無い家も多いので椅子式のお茶会が今後増えるかもしれません。

こんな椅子も出品しています。今日で展覧会も大方半分過ぎました。明日からの後半も頑張ります。
(00:28)
2019年11月08日
2019年03月19日
2019年03月18日

昨日はリトグラフのグループ展の搬入でした。火曜日から日曜日まで京都のギャラリーマロニエで開催されます。陶芸家や日本画家、金工家など美術、工芸家のリトグラフと本業の作品を並べて展示します。私は本職のほうはアームチェアとサイドテーブルを 出品します。

こちらがリトグラフです。額も作りました。スポルテッドの栃材です。スポルテッドは要するに菌やカビに侵されて黒や茶色いシミが出来ることです。その部分は材が柔らかくなっているので強度の必要なものには(椅子の脚など)使えません。かっては日本では使いませんでした。ところが、アメリカの木工に関する書物などには以前からスポルテッドの材の作品も結構載っていました。アメリカ人はこんな材も使うんやと思っていました。最近では日本でもスポルテッドという言葉も市民権を得たようです。各務原の市の売り子のおっちゃんもスポルテッドなんて言っています。どちらかというと若い人のほうが抵抗なく受け入れているようです。年配の銘木屋さんなどはあんな腐った材なんてという感じでしょう。で、たまたま工房に転がっていた傷んだ栃を使ってやれと思い立って額にしてみました。あまり手に触れず見るだけのような額なんかにはいいかもしれません。侘び寂びというか自然を感じられて案外いいなと思いました。ストーブで燃やそうかと思った物がまさかの復活です。

こちらが石版です。けっこうな重さです。ま、石ですから・・・今回のリトグラフ制作はまず石版を砥石と金剛砂で磨くところからでした。明日、会場に行くので会場風景や場所、時間など詳細をアップいたします。
(10:21)