音楽
2024年02月11日
小澤征爾さんが亡くなられました。最晩年はあちこちご病気もあって痛々しくもありました。私は1993年のサイトウキネンフェスティバルでベートーヴェンの7番を聴きました。推進力のある名演でした。その後ライブ盤が発売されました。もう31年前になるんですね。近年は京都のロームシアターでの小澤征爾音楽塾の公演で、コウモリの前奏曲を聴きました。体調もあって前奏曲だけでしたが・・・少し前のNHKで漫画家の赤塚不二夫の特集がありました。その中で友人で漫画家のちばてつやが赤塚ら満州引き上げ組の連中はポンと抜けているような人が多かったと語っていました。子供の頃の大陸体験がもたらしたのかもしれませんね。征爾と言う少し珍しい名前は関東軍の板垣征四郎と石原莞爾から一字ずつもらって付けられたそうです。お父さんの開作さんが関係があったようです。指揮者は長命な方が多いですが、とにかく長い間ご苦労さまでした。謹んでご冥福をお祈りいたします。
(14:37)
2023年09月20日
2023年09月16日
2023年03月07日
2023年01月05日
2022年12月02日
昨日、京都コンサートホールで命館大学交響楽団の定期コンサート を聴きました。ファリャの三角帽子の抜粋、サン・サーンスのヴァイオリン協奏曲3番、マーラーのシンフォニー1番とヴァラエティーに富んだプログラムでした。
サン・サーンスのコンチェルトでソロを弾かれた辻彩奈さんです。最初の一音から美しくて流石はプロという演奏でした。この曲、実演では初めて聴きましたがすごくよかったです。もっと取り上げられてもいいのにと思いました。ファリャは極彩色のスペインらしい曲でした。マーラーは耳タコの一番でしたが久しぶりに聴いて楽しめました。もちろんアマチュアの演奏なのであちこち綻びもありましたが若い人が一生懸命演奏している姿は見ていても清々しいものです。知人のコントラバスを弾いていた人は三回生ですが繰り上げで卒業して大学院に行くとかで多分最後の演奏でした。彼は入学した途端にコロナで学校にも行けず不完全燃焼の学生生活だったと思います。めぐり合わせと言えばそれまでですがこれからの人生で何か埋め合わせになるようないい事があるよう心から願います。彼のおかげで学生オーケストラの演奏を聴く機会を貰いました。大学院で勉強に遊びに学生生活を楽しんでください。
(16:43)
2022年11月25日
一昨日、イリーナ、メジューエワさんのピアノコンサートに行ってきました。イリーナさんと親しい友人を介して御本人からチケットを分けていただけたので超良席で聴きました。イリーナさんはロシア出身で二十年くらい前に来日され今は京都にお住まいです。私の母校の音楽学部の教授をされていましたが、退職されてコンサート活動やCD制作をされています。今回のプログラムはラフマニノフを中心に同時代の作曲家の作品が並んだオールロシアプログラムでした。やはりドイツオーストリア系の作曲家の曲とは随分と違いました。
今回のコンサートはラフマニノフがニューヨークの自宅で実際に使っていたスタインウェイでした。1932年製だそうです。塗装の艶もすっかり無くなって90年の歳月を感じました。音も角の取れた少し枯れたように感じました。普段あまり聴かない曲ばかりでしたがそれなりに楽しめました。
(18:26)
2022年10月24日
2022年09月17日
2022年06月04日
2022年03月31日
今日、FMのクラシックカフェを聴いていました。チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトの後にやはりロシアの作曲家グリエールのハープコンチェルトが流れました。ロマン派風に綺麗な曲でした。番組内ではロシアの作曲家と紹介されていましたが、初めて聞く名前だったので調べてみました。この人、ドイツ人の父とポーランド人の母親との間にウクライナのキエフで生まれました。ソ連で活躍した作曲家です。チャイコフスキーのすぐ後に並べるところに選曲した人のメッセージが込められているのかなあと思ってしまいました。勘ぐりすぎでしょうか?曲自体は流麗ですが凡庸な印象です。スターリンの好きな社会主義リアリズムにあったようでソヴィエト作曲家連盟の会長職も長く勤めていました。やっぱり二十世紀を代表するショスタコーヴィチとは比べ物になりません。
(23:39)
2022年02月26日
ウクライナ紛争が勃発しました。まさかこんな事が二十一世紀に起こるとは・・・信じられません。首都のキエフも陥落寸前です。キエフと言えばムソルグスキーの組曲展覧会の絵のキエフの大門を思い出します。実は今回の紛争が起こるまでキエフがどこにあるのか知りませんでした。ウクライナの首都なんですね。第二次世界大戦ではドイツ軍に4年近く占領されたそうです。それ以前にもロシアから弾圧されたりしたようです。大国の隣国はどうしても難しい立場に置かれるようです。それにしてもプーチンには呆れます。自存自衛とうそぶいていますが、古今東西戦争の口実の常套句です。アメリカや欧州諸国もここまでやるとは考えていなかったんでしょう。交渉ももう少しやりようがあったんではと思います。ウクライナのNATO加入はとりあえず3年は凍結するからその間に何か解決策を相談しようとかいくらでもやり様はあったと思います。今時は何事も白黒はっきりつけるのがいいような風潮です。私自身も若い時分は一刀両断、はっきりするのがいいと思っていました。しかし、森羅万象、はっきりとは割り切れない事だらけです。これからは、デジタルではなくアナログの時代です。とにかく、一刻も早く戦闘停止を切望します。
(11:10)
2022年02月11日
2022年02月07日
2022年01月23日
びわ湖ホールのパルジファルのチケットを予約しました。コロナ観戦もあって演奏会形式プラス演出という形ですがあるだけありがたいです。このオペラとにかく長いです。四時間越えです。ワーグナーのオペラはどれも長いんですがその中でも最長でしょう。音楽監督の沼尻竜典さんが今年度一杯で退任されます。ワーグナーがお好きだったようでさまよえるオランダ人、タンホイザー、ニーベルングの指輪四部作など公演してくださいました。置き土産がわりのパルジファルです。後任は阪哲郎さんです。今年のNHKのニューイヤーオペラコンサートを振ってました。就任最初のオペラはどんな演目になるのか興味深々です。べただけどカルメンとかフィガロとかかなあ?パルジファルの公演は三月なのでそろそろ予習を初めています。キリスト教的世界観がモチーフになっているので日本人にはちょっと分かりにくいです。音楽自体はメロディーも綺麗だしすごくいいです。今から楽しみです。
(15:54)
2022年01月05日
2021年12月18日
一昨夕、京都コンサートホールに立命館大学交響楽団の定期公演に行って来ました。出し物はムソルグスキーの禿山の一夜、チャイコフスキーの眠れる森の美女組曲、ラフマニノフの交響曲2番と盛り沢山のプログラムでした。
じつは立響は昨年も定期公演を聴きました。それまで学生オーケストラは聴いた事がありませんでした。内心、大したことないんやろなあと思っていました。ところが実際に演奏を聴くとすっかり印象が変わりました。一言でいえば案外やるやんです。そんな訳で今年はラフマニノフ好きの友人もお誘いして京都コンサートホールに出かけました。危なっかしいところもありましたが、何より若い人達の一生懸命が伝わってきて好感が持てました。友人もすごく良かったと喜んでくれて私も面目を施しました。終演後にお知り合いの学生さん(コントラバスで頑張っていました)にメールで良かったよとお伝えしました。次回の定期に向けて頑張りますとの返信でした。次回はドボルザークの交響曲8番だそうです。楽しくて仕方がないんでしょうね。老婆心ながら一言、勉強もがんばりましょう。
(18:07)
2021年12月17日
2021年11月25日
フルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲9番のCDです。毎年、年の暮れになるとあちこちのホールで演奏されます。もう二十年位前になりますが、ウィーン在住の声楽家が年末になると帰国して第九を歌っていました。大学の先輩をとおして知己を得て毎年、聴きにいっていました。何かで読んだんですが元々オーケストラの楽団員の餅代稼ぎで始まったらしいです。この曲、何か特別な時に演奏されるようです。ベルリンの壁崩壊を記念してバーンスタインが指揮した演奏が印象に残っています。オーケストラ、合唱、ソリストは東西ドイツ、アメリカ、ソ連、イギリスと壁に因縁のある国々のメンバーで構成されていました。四楽章の中の友情という歌詞を自由に変えていました。脱線しました。このCDも戦後、フルヴェン(日本人は略すのが好きですね。戦国時代の茶人武将古田織部も古織と呼ばれていたようです。)がドイツ敗戦後、6年たってようやくバイロイト音楽祭が再開される記念コンサートでの演奏が収められています。モノラルで音質も酷いEMI盤をよく聴きました。その後、いろいろな音源を使った、リマスター盤が色々と出ています。その中でもこのCDは出色の出来だと思います。CDを出している会社もオールドファンの財布を目当てに色々なリマスター盤を盛んに出しています。実は第九は久しぶりに聴きました。というのも年末に京響の第九を聴きに行く予定で予習のつもりで聴きました。ところが肝心のチケットを買い損ねました。今年は諦めて来年行きます。この曲、80分くらいある大曲ですが、機会があれば是非一度聴いて下さい。ベートーヴェンの最高傑作です。
(18:24)
2021年01月09日
今、たまたま家に帰って、テレビを見るとウィーンフィルのニューイヤーコンサートの再放送をしていました。ちょうど、美しき青きドナウが流れています。この曲を聴くと2001年宇宙の旅の地球からのシャトルが宇宙ステーションに到着して収容されるシーンを思い出します。と言うかそれしか思い浮かびません。重力を生むために回転しているステーションの中心部に入るためにシャトルが同期して回転しているシーンです。脱線しました。今はラディツキ―です。お決まりの拍手が聴こえません。それもそのはず、無観客です。やっぱり淋しいですね。私も昨年の2月からコンサートもオペラも行っていません。音楽も美術も無くても生きていけます。でもそれではあまりにも無味乾燥とした人生です。来週には京都も非常事態宣言が出そうです。当。分、お籠りします。皆様もお気を付けください

(16:41)